SUSE LINUX Professional 9.1日本語版
中澤 勇 編集局 2004/8/7 |
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SUSE LINUX日本語版登場
SUSE LINUXは、これまでもぷらっとホーム(http://www.plathome.co.jp/)などを通じて日本でも入手可能だった。その最新版「SUSE LINUX Professional 9.1日本語版」(以下Pro 9.1)は、ノベルによる買収後初めて「日本語版」として出荷された製品である。
画面1 SUSE LINUX Professional 9.1日本語版の画面(画像をクリックすると拡大表示します) |
SUSE LINUXには複数のエディションが存在するが、今回紹介するPro 9.1はコンシューマ向けクライアントOS(デスクトップOS)である。これとは別に、サーバ向けのSUSE LINUX Enterprise Server/Standard Server、企業クライアントOS用途のSUSE LINUX Desktopがある。これらに先立って発売されたPro 9.1によって、今後登場する各エディションを垣間見ることができるだろう。
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■再編された製品パッケージ
Pro 9.1には、「ベーシック版」と「プレミアム版」の2種類がある。SUSE LINUX 9.0では別製品だった64bit版は、今回から32bit版に同梱されることになり、パッケージとして32bitと64bitを区別する必要はなくなった。これにより、1つのパッケージで
- Celeron
- Pentium〜Pentium 4
- Xeon
- EM64T(Extended Memory 64 Technology)
- K6/II/III
- Duron
- Athlon
- Athlon XP/MP
- Athlon 64
に対応する。
ベーシック版とプレミアム版の主な違いは、他社商用製品(ATOK X for LinuxやTrueTypeフォント)や冊子のマニュアルが付属するか否かであり、SUSE LINUXそのもの機能は同等である。また、90日間のインストレーションサポートも両方に付属する。
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プレミアム版に話を限定して、パッケージ内容をもう少し詳しく見てみよう。まず目に付くのは、2冊の分厚いマニュアルである。基本的なインストール方法やYaST(後述)、KDE、OpenOffice.orgなどの使い方を解説している「ユーザガイド」は、約570ページ。パッケージ管理からネットワーク、各種サーバについて解説している「アドミニストレーションガイド」は、約760ページものボリュームがある。インストールCDは5枚で、さらにATOK X for LinuxやTrueTypeフォントを収録した「日本語環境CD」が1枚付属する。DVDも2枚同梱されており、それぞれ32bit用と64bit用に分かれている。
■Pro 9.1を構成するソフトウェア Pro 9.1の製品構成を見ると、Fedora Coreほど極端ではないが、積極的に新しいバージョンを取り込んでいこうとしている姿勢がうかがえる。逆に、X.orgを採用せずXFree86を使い続けているのは興味深い(さすがに4.4.0ではないが)。X.orgに移行したり、X.orgとXFree86のどちらを使うか選択できるディストリビューションも現れているが、SUSE LINUXではパッケージリポジトリにもX.orgは用意されていないようだ。 |
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