Windowsフォームの開始表示位置を設定するには?.NET TIPS

» 2005年09月09日 05時00分 公開
[遠藤孝信デジタルアドバンテージ]

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 通常、Windowsフォームの開始表示位置(Windowsアプリケーション実行開始時のウィンドウの表示位置)はWindowsによって適切に決められる。しかし、フォームをデスクトップの中央に表示したり、任意の位置に表示したりすることも可能だ。本稿ではこれらの方法についてまとめる。

デフォルトの開始表示位置

 フォームの開始表示位置は、フォームのStartPositionプロパティの値によって決まる。このプロパティにはFormStartPosition列挙体(System.Windows.Forms名前空間)の値を設定するが、そのデフォルト値はFormStartPosition.WindowsDefaultLocationである。この場合、フォームの表示位置はWindowsによって自動的に決定される。

デスクトップの中央に表示

 アプリケーションの実行開始時に、フォームをデスクトップの中央に表示するには、フォームのStartPositionプロパティにFormStartPosition.CenterScreenを設定すればよい。

this.StartPosition = FormStartPosition.CenterScreen;

Me.StartPosition = FormStartPosition.CenterScreen

フォームをデスクトップの中央に表示(上:C#、下:VB.NET)
thisやMeはフォームのインスタンスを参照しているものとする。

 なお、StartPositionプロパティの設定はフォームが表示される前に設定しておく必要がある(通常はフォームのコンストラクタ内やフォームのインスタンス作成直後に設定する。Visual Studio .NETではフォームのデザイン時にプロパティ・ウィンドウで設定できる)。

任意の位置に表示

 アプリケーションの実行時にフォームを任意の位置に表示するには、まずStartPositionプロパティをFormStartPosition.Manualに設定する。そして表示位置をフォームのLocationプロパティあるいはDesktopLocationプロパティに設定する。

 Locationプロパティを設定した場合、その座標系の原点は画面の左上隅となる。

this.StartPosition = FormStartPosition.Manual;
this.Location = new Point(0, 0);

Me.StartPosition = FormStartPosition.Manual
Me.Location = New Point(0, 0)

フォームを任意の位置に表示(上:C#、下:VB.NET)
thisやMeはフォームのインスタンスを参照しているものとする。この例では、フォームを画面の左上隅に表示している。

 Locationプロパティの代わりに、LeftプロパティとTopプロパティにより表示位置のX座標とY座標を個別に設定することもできる。

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