MyEclipseは、次世代SOAPフレームワークである「XFire」と連携したWebサービス開発機能を提供しています。XFireはApache Axisと比較して、高性能、Springとの連携に優れているなどの特徴があります。
メニューの[File]→[New]→[Project]→[MyEclipse]→[J2EE Projects]→[Web Service Project]を選択して新規Web Serviceプロジェクトを生成します。ウィザードの2ページ目と3ページ目のXFireの設定は特に変更する必要はありません。
Webサービスの作成には、JavaBeanをベースにWebサービスを作成するボトムアップのアプローチと、WSDLをベースにWebサービスを作成するトップダウンのアプローチがありますが、ここでは前者のやり方を紹介します。メニューの[File]→[New]→[Other]から[MyEclipse]→[Web Services]→[Web Service]を選択します。すると、図3のWebサービス作成のウィザード画面が表示されます。
Webサービス名やクラス名を指定する前に、Webサービス作成時におけるシナリオ(上に書いた「ボトムアップ」「トップダウン」のこと)を選択します。[Create web service from Java Bean (Bottom-up scenario)]を選択し[Create new Java bean]チェックボックスをオンにします。次の画面で、Webサービス名とインターフェイス名および実装クラス名を指定すると、exampleというメソッドを持つインターフェイスと実装クラスが作成されます。
サーバ接続機能を利用して、Webサービスをアプリケーションサーバにデプロイします(図4)。[Windows]→[Show View]→[Other]→[MyEclipse]→[Servers]を選択して、Serversビューを表示し、Configureボタンを押してデプロイ先のサーバの設定をします(図5)。
続いて、作成したサーバを右クリックして、Manage Deploymentを選び[Add]ボタンを押して、デプロイするプロジェクトを選びます。その後、サーバを右クリックして[Run Server]を選んで起動します。これで、起動したアプリケーションサーバ上でWebサービスが利用できるようになります。
MyEclipseのWeb Service Explorerを利用すると、Webサービスへの接続のテストを簡単に行うことができます。Web Service Explorerを利用するには、MyEclipse J2EE Developmentパースペクティブのツールバーから、「Launch Web Services Explorer」ボタンを選びます(図6)。
Web Service Explorerは初めはUDDI Pageが表示されているので右上の「WSDL Page」ボタンを押して、WSDLページに切り替えます(図7)。
右ペインのURL欄に
http://localhost:8080/Sample/services/TestService?WSDL
を入力します(図8はWebサービスプロジェクト名:Sample、Webサービス名TestServiceの場合)。
Operationsのリストからexampleを選び、「in0」引数のテキストフィールドに、適当な文字列を入力して[Go]ボタンを押すと、Webサービスを利用して、作成したクラスのexampleメソッドが呼び出されます。結果はout欄に表示されます(図9)。
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