住所録の管理にExcelを使用することは多い。Outlookでは、Excelで保存された住所録のデータを連絡先に取り込むことができる。
対象ソフトウェア:Outlook 2003 (Outlook 2010/2013はこちら→)
メールや住所録、予定表(スケジュール)、仕事リスト(ToDoリスト)などといった個人用の情報を、Outlookで統合的に管理している人も多いだろう。その一方で、取引先などの住所録情報を複数メンバで共有するために、Excelを使っている企業も少なくない。場合によっては、Excel上の住所データをOutlookに持ってくるのが面倒で、OutlookとExcelで住所録データを二重管理していることもある。
Outlookには、Excelで保存された住所録データをインポートする機能がある。これを利用すれば、複数の住所録データを一括してOutlookの住所録データに変換できる。
データを変換するには、最初に、取り込みたいデータが保存されているExcelファイル側で設定を行い、次にOutlookでデータの取り込むという手順をとる。
まず、データが入ているExcelファイル側で設定を行う。Excelファイルを開き、取り込むデータをドラックして選択する(画面にあるとおり、「名前」や「住所」など、フィールドの見出し名部分もまとめて選択する)。続けてツールバーのメニューから[挿入]−[名前]−[定義]を選択して「名前の設定」のウィンドウを開く。
次に「名前の設定」のウィンドウで名前を指定して[OK]ボタンをクリックする。ここで指定する名前は何でもよい。この名前は、Outlookでインポートするときに表示される。名前の定義が完了したら、[ファイル]−[上書き保存]をクリックする。
これで、Excelファイルの設定は完了した。次は、Outlookの連絡先にExcelファイルのデータを取り込む作業を行う。
Outlookを開き、[ファイル]−[インポートとエクスポート]メニューを実行し、インポート/エクスポートウィザードを起動する。ウィザードが起動されたら、導かれる手順に従って作業を進めていけばよい。
まず、[インポート/エクスポートウィザード]が起動したら、[実行する処理を選択してください]に表示されたリストから[ほかのアプリケーションまたはファイルからのインポート]を選び、[次へ]ボタンをクリックする。
次に、表示される画面([ファイルのインポート])で[インポートするファイルの種類を選択してください]のリストからファイルの種類を選ぶ。ここでは[Microsoft Excel]を選び[次へ]ボタンをクリックする。
すると、トランスレータ(変換機構)のインストールを実行するためのメッセージが表示されるので[はい]を選んでインストールする。インストールが完了して、[ファイルのインポート]のウィンドウに戻ったら、[参照]ボタンをクリックして取り込みたいデータの保存場所を探して[インポートするファイル]に指定する。
次に、取り込んだデータをOutlookの連絡先へ取り込むため[インポート先のフォルダ]覧で[連絡先]を選択して、次に進む。
次に、Excelファイルで管理している内容とOutlookの連絡先フィールドが正しく対応するように、[フィールドの一致]画面で設定を行う。
[フィールドの一致]ダイアログでは、インポート元(今回はExcel)のフィールド値が左側に、インポート先(今回はOutlookの住所録)のフィールド値が右側に一覧表示される。ここで、Excelデータのフィールド値のどれが、Outlookのフィールド値のどれに対応するのか、ドラッグ&ドロップによって設定していく。
[OK]ボタンを押してウィンドウが[ファイルのインポート]に戻ったら[完了]ボタンをクリックして、作業を終了する。
インポートが成功するとExcelファイルで管理していた名簿のデータが、以下のようにOutlookの連絡先に追加される。
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