ここでは、実際にWeb APIを利用してみましょう。Web APIをバリバリと利用するには、それなりにプログラミングの知識が必要です。が、まったく知識がなくてもある程度は利用することができるので、ここでは郵便番号検索APIを使って、Web APIを体験してみましょう。
Web APIを利用するときはプログラムを利用すると前ページで書きました。が、お手軽にブラウザのみを使って、Web APIを利用することができます。
郵便番号検索APIは、郵便番号から対応する住所を探し出してくれるサービスなのですが、ブラウザのアドレス欄に
http://zip.cgis.biz/xml/zip.php?zn=1000005
と打ち込んでみてください(上記はハイパーリンクにしたので、クリック一発でいきます)。
これは、「郵便番号検索API」を使って日本郵政公社のデータベースにアクセスし、郵便番号「100-0005」の当該する住所を調べて、教えて!といったリクエストです。
アクセスをするとブラウザの画面が変わって、以下のような画面が表示されるはずです。
いま、皆さんはWeb APIを体験しました。結果のデータはXMLといわれるもので、コンピュータにとってはとても分かりやすい形式なのですが、人間にはちょっと見づらい表示ですね。
先ほどのリクエストの結果はXML形式で表示されましたが、これをCSV形式に変更することも簡単にできます。
http://zip.cgis.biz/csv/zip.php?zn=1000005
郵便番号検索APIを提供しているサイトでは、これらのデータを使いやすくするためのPHPプログラムがサンプルとして提供されています。作者に感謝し、これを利用してみましょう。
PHPを利用するには「PHPを動かす環境」が必要なので、このスクリプトのソースコードを以下からダウンロードして試してください。
上記をクリックして出現するソースコードをPHPが実行できるサーバにアップして実行すると、以下の画面が出現します。
この画面で「郵便番号(3けた+4けた)」の欄に調べたい郵便番号を入れて、「入力補助」というボタンを押してみましょう。
そしたら、都道府県以下の住所が表示されるはずです。これも先ほど紹介した文字がずらずら〜と流れていた、XMLのデータを人間が見やすいようにPHPのプログラムが加工してくれました。
Web API自体を利用するのは、そんなに難しくないですね。問題となるのは、それを利用するためのプログラミングを「作れるか?」どうかです。
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