早速律子さんは部屋の片隅に放置されていたマシンにLinuxとrdiff-backupをインストールし、バックアップマシンとして使うようにしました。
これでサーバのデータが消えてもすぐに復元できて、徹夜で復旧作業ということはなくなりそうです。
自動バックアップをさせるようにして数日がたったある日、ハードディスクから何か音が聞こえきます。元の持ち主に聞いてみると、
律子 「いまサーバのバックアップマシンにしてんですけど、ちょっと調子悪そうなんですよね」
元の持ち主 「あれって、ハードディスクの具合が悪くなったから買い換えたんだよね」
律子 「え、なんですと!」
先に壊れるようなバックアップマシンって何なのよ。
自分の不注意に頭を抱えつつ、慌ててバックアップディスクのバックアップを取って、新しいハードディスクを買いに行く律子さんでした。
サーバの内容はバックアップを取っておくに越したことはありません。あまり大したものが入っていないと思っていても、壊れたときに復旧できないと管理者の責任問題に発展することもありますので、面倒でも取っておきましょう。
UNIX/Linuxサーバのバックアップは以前はtarやddを使ってテープに、ということが多かったのですが、今回はrdiff-backupを使って安価で大容量になったハードディスクにバックアップさせています。
バックアップはできる限り自動化させておくことが、忘れることもなくなりお勧めですが、バックアップしたデータも確かめておかないと、実はバックアップできてなかったとか、異常なデータがバックアップとして上書きされていて、サーバが壊れたときに役に立たないということもありますので注意したいものです。
もし、自分でやる自信がなかったり、面倒だったりするようでしたら、レンタルサーバの中にはオプションサービスとして定期的なバックアップを行ってくれるところもありますので、そのようなところを利用するのもよいでしょう。
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