Google Android用携帯アプリ作成のための基礎知識小山博史のJavaを楽しむ(9)(2/5 ページ)

» 2007年12月03日 00時00分 公開
[小山博史,ガリレオ]

エミュレータを使えば、PCでも動きをチェックできる

 SDKにはエミュレータが含まれています。これを実行するには、toolsフォルダにあるemulatorプログラムを実行します。

以下のコマンドを実行
C:\application\android_sdk\tools> emulator

図6 SDKのtoolsフォルダの中身(Windowsの場合は、emulator.exeを実行) 図6 SDKのtoolsフォルダの中身(Windowsの場合は、emulator.exeを実行、toolsフォルダの詳細は後述

 すると、エミュレータウィンドウが表示されます。終了するには、表示されるウィンドウを閉じます。

図7 表示されたエミュレータ 図7 表示されたエミュレータ

エミュレータの“見た目”を変える「-skin」オプション

 エミュレータには、デフォルトのQVGA-LやQVGA-P、HVGA-L、HVGA-Pという「スキン(外装、見た目)」があります。以下のように、コマンドにオプションを付けてこれらを指定して起動することもできます。

以下のコマンドを実行
C:\application\android_sdk\tools> emulator -skin HVGA-P

図8 Windowsの場合は、ショートカットを作成して[リンク先]のパスの最後にオプションを入力して[適用(A)]ボタンを押すことで、ショートカットからの実行時にオプションが付けられる 図8 Windowsの場合は、ショートカットを作成して[リンク先]のパスの最後にオプションを入力して[適用(A)]ボタンを押すことで、ショートカットからの実行時にオプションが付けられる
図9 HVGA-Pというスキンで表示されたエミュレータ 図9 HVGA-Pというスキンで表示されたエミュレータ

ユーザーデータのディスクイメージファイルを指定する「-data」オプション

 エミュレータ実行時に、「-data」オプションを使うと、ユーザーデータディスクイメージファイルを指定できます。指定されていない場合は、エミュレータはuserdata.imgを使います。

 Windowsでは、C:\Documents and Settings\ユーザ名\Local Settings\Application Data\Androidフォルダにそのファイルが見つかるはずです。Linux/Mac OSXでは、~/.androidディレクトリに見つかるはずです。

 いまのところ、アプリケーションのアンインストール方法が見当たらないので、アンインストールをしたい場合は、このファイルをリネームして対応するしかないようです。間違ってSDKに含まれるuserdata.imgを削除したりリネームしたりしないようにしましょう。

システムのディスクイメージファイルを指定する「-image」オプション

 デフォルトで使われるシステムのディスクイメージは、SDKに含まれるtools\lib\imagesフォルダにありますが、オプションで変更することもできます。「-image」オプションを使うと、システムのディスクイメージファイルを指定できます。デフォルトでは、system.imgを使います。

システムのディスクイメージファイルのフォルダを指定する「-data」オプション

 さらに、「-system」オプションで、システムのディスクイメージファイルなどがあるフォルダを指定できます。

 次ページでは、Eclipseを使ったAndroidアプリケーションの作り方を解説します。

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