[Flex裏技集]クッキー保存、SWF通信、JavaScript連携現場で使えるFlex実践テクニック(6)(2/2 ページ)

» 2007年12月14日 00時00分 公開
[成瀬勉クラスメソッド株式会社]
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JavaScriptとの連携を行うExtarnalInterFace

 ExternalInterFaceを用いると、FlexをラップしているHTMLに記述したJavaScriptとの相互の呼び出しが可能になります。

FlexからJavaScriptを呼び出す

 以下は、FlexからJavaScriptを呼び出すサンプルです。テキストボックスに何か入力し、ボタンを押してください(注意:JavaScriptを使用しているため、Webブラウザによってはうまく動作しない場合があります)。

サンプル4 

Flex2JSSample.mxml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<mx:Application xmlns:mx="http://www.adobe.com/2006/mxml"
    layout="vertical">
    <mx:Script>
    <![CDATA[

    private function callJS():void{
        returnText.text = ExternalInterface.call("sampleFunction",
            [textInput.text]);
    }

    ]]>
    </mx:Script>

    <mx:TextInput id="textInput" />
    <mx:Button click="callJS()" />
    <mx:Label id="returnText" />
</mx:Application>

 ExternalInterfaceの静的メソッドのcall()の、第1引数に実行したいJavaScript上で定義した関数名を、第2引数にJavaScriptに渡す引数を配列で指定します。

 ラップするHTMLに以下のコードを記述します。関数内でreturnを使えば、さらにFlexに値を返すこともできます。

Flex2JSSample.html
…(略)…

<script language="JavaScript" type="text/javascript">
    function sampleFunction(prop){
        alert(prop);
        return "From JavaScript!";
    }
</script>

…(略)…

JavaScriptからFlexの関数を実行

 次に、JavaScriptからFlexの関数を実行するサンプルです。テキストボックスに何か入力し、ボタンを押してください(注意:JavaScriptを使用しているため、Webブラウザによってはうまく動作しない場合があります)。


サンプル5

JS2FlexSample.mxml
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<mx:Application xmlns:mx="http://www.adobe.com/2006/mxml"
    layout="vertical">

    <mx:Script>
    <![CDATA[
    import mx.controls.Alert;

    private function initApp():void{
        ExternalInterface.addCallback("fromJSSampleFunction",
            sampleFunction);
    }

    public function sampleFunction(s:String):void{
        Alert.show(s);
    }

    ]]>
    </mx:Script>
</mx:Application>

 ExternalInterfaceのaddCallback()というメソッドを呼びます。第1引数には、JavaScript側から呼び出すための関数名、第2引数には実際に実行される関数を指定します。

 ラップするHTML側に以下のようなコードを挿入します。HTML上に埋め込まれるSWFのIDに対して、Flex側で定義した関数名を関数として呼び出します。引数を渡すこともできます。

JS2FlexSample.html
<form name="form">
    <input id="textInput" type="text" />
    <input type="button" onclick="JS2FlexSample.fromJSSampleFunction(do
cument.form.textInput.value)"
 />
</form>

「Flexでこんなこともできるんだ!」

 全6回にわたってFlexの特徴的な機能について解説を行ってきましたが、いかがだったでしょうか?

 サンプルは比較的シンプルなものしか紹介できませんでしたが、どの内容もFlexアプリケーションの実開発で必ず必要になるはずです。「Flexでこんなこともできるんだ!」「Flexを使えばこんなことが可能かもしれない……!」といった驚きやひらめきを得るための助けになれば幸いです。

プロフィール

成瀬 勉(なるせ つとむ)
クラスメソッド株式会社 エンタープライズサービス部門アーキテクト

Macromedia FLASH MX 2004 Developer認定技術者
FlashエンジニアとしてWeb製作を経たのちWebアプリケーション開発に携わる。FlexやWPFなどのRIA開発および技術調査を日々行っている。クラスメソッド株式会社での主な開発実績は、旭化成の電子ファイリングシステム、ひまわり証券のオンライントレードシステム、ベルシステム24の営業支援システムなど。
ブログ(C:\narun)も更新中。
FlexやAIRの開発依頼や転職希望の方はコチラ。最近は会社説明会やセミナーもやっています。


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