ITエンジニアだろうがなかろうが、論理的な思考はビジネスパーソン共通のスキルである。では、それをすぐに学習する方法は何か? そう、記事を読むことだ。そんな記事を紹介しよう。記事を読み、論理思考を身に付けよう。
ITエンジニアにとっての基本スキルは、技術スキルであるのは当然だ。ただし、それだけではない。技術スキルに負けず劣らず重要な必須スキルがビジネススキル(ヒューマンスキル)だ。
日ごろ取材などで多くのIT企業を訪れる機会がある。そうしたとき、各企業の経営陣、現場の開発者から聞くその企業に必要なITエンジニア像は、多くの場合技術スキルだけではなく、ビジネススキルを併せ持った人というものだ。
人材紹介会社など、人材系の企業でも、「企業にもよりますが、技術スキルはある程度あればいいと。それよりも、ビジネススキルが重要です」といった意見はよく聞く。
では、どのようなビジネススキルを身に付けておくといいのだろうか。そうしたときに挙がるよくある例が、「お客さまの要望をきちんと聞くことができ、それに沿ったシステムの提案ができ、そうしたプロジェクトを推進できる人、作ることができる人」というようなものだろうか。要は、論理的に物事をとらえることができ、論理的に説明することができ、論理的に物事を進めることができる人、というものだろうか。
これらを身に付けるために学習するとしたら、何から始めればいいのだろうか。そんなときこそ、@IT自分戦略研究所や@IT、@IT情報マネジメントを活用してほしい。論理思考、コミュニケーションスキル、プレゼンテーションスキルなどに関するさまざまな記事や、ITトレメのようなサービスが参考になるだろう。
ただし今回は、論理的に物事をとらえること、というところに焦点を絞り、参考になる記事を紹介しよう。
論理思考を身に付けるうえで参考になるのは、2003?2004年に@IT自分戦略研究所で掲載された記事「『問題解決力』を高める思考スキル」だろう。@IT自分戦略研究所開設後比較的早い段階で掲載された記事だが、現在も十分参考になる。
さまざまなシチュエーションでの論理的な思考、コミュニケーションのテクニックの基本も学ぶことができる。
もう1つ学ぶとしたら、図解の技術はいかがだろうか。図解の技術は、論理的な思考の一助になる。
@IT自分戦略研究所では、図解に関しての記事を過去に何度か掲載している。ここでは、最も基本的な「図解言語入門:図解の技術を覚えよう」を読んで理解してほしい。
それでは、この2つの記事を読破して、論理思考を身に付けよう。
「問題解決力」を高める思考スキル
クリティカル・シンキングを学び、論理的・構造的に考えればプロジェクト管理やキャリア、自分戦略への最適解も導ける
第1回 目的や前提を明確にする
第2回 自分戦略を考えるためにまずやるべきこと
第3回 論理展開の基礎は「演繹法」と「帰納法」
第4回 構造化:全体像を見極め、構成要素を整理する
第5回 構造化:個別要素の重要度に着目する
第6回 手順を踏んで考える
第7回 構造的に考える:フレームワークを活用する
第8回 効率的にコミュニケーションする
第9回 “新天地”で効果的にデビューする方法とは
最終回 モチベーションをアップさせる方法
図解言語入門:図解の技術を覚えよう
図解言語を理解し、習得することで、コミュニケーションスキルの土台を築ける。それがどんな言語・技術かを解説しよう
第1回 図解言語はSEの現場で役に立つ
第2回 最初の一歩はマトリックスから
第3回 マトリックスの課題をレビューする
第4回 ピラミッドには執念が必要
第5回 ピラミッドの課題をレビューする
第6回 サーキットで論理を体感しよう
最終回 サーキットの課題をレビューする
図解言語実践テクニック
図解言語を身に付けるには、基本を学んだ後はひたすら実践することをお勧めする。毎回例を挙げ、図解の実践テクニックを身に付けよう
第1回 会社に提出するレポートで考えよう
第2回 エンジニアだってプレゼンは怖くない
第3回 効果的なプレゼンはピラミッド型分析で
第4回 表を見たら図解する
最終回 分かりにくい文章を図解で分析すると≫
ITエンジニアにも必要な国語力
開発現場に必要な国語力を知るために、まずは機能、作業項目などの名前にこだわってみよう。あなたならどんな名前をつけるだろうか?
第1回 名前にとことんこだわるべし
第2回 「これ・それ・あれ」に気を付けろ
第3回 必要なのは「言葉のダイエット」
第4回 感覚的な言葉こそ論理的に使え
第5回 国語力でトラックバックスパムの仕組みを知る
第6回 微妙な違いを読み解く――パラレリズム
第7回 記載漏れを見つける――パラレリズム
第8回 目的・目標・手段で文章を整理する
第9回 メタ情報とサマリーで「伝わる」ビジネス文
第10回 複雑な条件を文章で書くべからず
第11回 階層と名前の不一致に注意する
第12回 個条書きを過信してはいけない
第13回 テキストは補助線を引くまで無視してしまえ
第14回 実世界フローと目的手段を組み合わせる
第15回 主題以外の「ちょっとした表現」に注目!
第16回 「骨組みのない注釈」に注意せよ
第17回 個条書きを見つけたら座標軸を考えよう
第18回 ネーミングをとことん考える
コーチングを身に付けよう
ここ数年注目を集めるビジネススキル、マネジメントスキルの1つがコーチング。本連載を読み、コーチングの基礎を学ぼう
第1回 コーチングが注目される理由と定義を知る
第2回 プロジェクトリーダーのコーチング実践記
第3回 コーチングの基本スキルを会得しよう
第4回 コーチング・フローで会話をスムーズに
最終回 コーチングを日常の仕事に生かす
成果を生み出すコーチング
コーチングをうまく利用することで、プロジェクトメンバーの意識を高めることができる。では、具体的にはどう進めればいいのか
第1回 コーチングでモチベーションアップを狙え!
第2回 コーチングで強いチームを作る
第3回 アジャイルプロセスにコーチング
第4回 コーチングを利用して風土改革に挑戦
最終回 プロジェクト活性化の鍵は笑いと視点
マインドマップで「伝わる」プレゼンを
ITエンジニアのためのマインドマップ入門 前編 基本ルールさえ押さえれば簡単に使いこなせる。ITエンジニアこそマインドマップを活用し、スマートに仕事をこなそう!
スキル創造研究室 2006/9/30
読んですぐ効くプレゼン上達のコツ
ITエンジニアでも、さまざまな場所でプレゼンテーションをする機会があるだろう。そこで、読んですぐに効果があるプレゼンのコツをビジネススクールの講師に聞いた
スキル創造研究室 2007/2/8
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