いまさら聞けない「マッシュアップ」超入門いまさら聞けないリッチクライアント技術(10)(3/3 ページ)

» 2008年03月13日 00時00分 公開
[江原顕雄@IT]
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マッシュアップはツールもオンライン

 2007年からマッシュアップがより手軽にできるための「マッシュアップエディター」が発表されています。Web上でテキストエディタ形式や各パーツをドラッグ&ドロップで配置をしたり、どれも直感的にマッシュアップができるのが特徴です。

 しかし、開発を行うにはプログラムの知識はある程度必要であり、初心者にはまだまだ手軽にチャンレジできるサービスではないようです。

Web APIやRSSをパイプでつなぐ「Yahoo! Pipes」

図16 「Yahoo! Pipes」の使用例 図16 「Yahoo! Pipes」の使用例

 名前のとおり、Web APIやRSSなどの各パーツをパイプでつなげていくだけでマッシュアップが完了するツールです。Yahoo!のIDがないと、利用できません(参考「簡単マッシュアップ、「Yahoo! Pipes」を試してみた」)

Silverlightで洗練されたマッシュアップツール「Microsoft Popfly」

図17 「Microsoft Popfly」の使用例 図17 「Microsoft Popfly」の使用例

 パーツを置くときや各メニューの演出がとても未来的で、見ていて面白いです。利用するにはWindows LiveのアカウントとSilverlight 1.0以上のランタイムが必要です。

編集部注Microsoft Popflyについて詳しく知りたい読者は、記事「Popflyでマッシュアップの面白さを体感しよう!」をご参照ください。

テキストエディタにタグを記述「Google Mashup Editor」

図18 「Google Mashup Editor」のページ 図18 「Google Mashup Editor」のページ

 テキストエディタにタグを埋め込みながらコードを作成していくツールです。利用にはサインアップが必要ですが、2008年3月現在は申し込み順が早いユーザーから利用できるようです。

「マッシュアップ」という言葉

 マッシュアップはWeb 2.0を構成する手法の1つとして非常に注目を浴びましたが、現状としては「マッシュアップ」という言葉が先行していた感が否めません。

 確かに「マッシュアップ」という冠は付いていませんが、サービスをミックスして新しいサービスを生み出す…… というコンセプトはネットサービスに確実に使われており、Web APIを利用したサービスや機能を取り込んだブログなどはたくさんリリースされています。

 最近では、GoogleやYahoo!が手軽にマッシュアップできる「マッシュアップエディター」をリリースしているので、再び「マッシュアップ」という言葉が復活するかもしれませんね。

今回の3行まとめ

  • マッシュアップは2つ以上のサービスを1つに組み合わせる手法
  • マッシュアップするには、Webサービス(Web API)を利用する
  • Webサービス(Web API)の機能に依存しているのが弱点


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