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» 2008年07月02日 00時00分 公開

iSCSIを用いた仮想化環境の構築手順続・実践! Xenで実現するサーバ統合(2)(3/3 ページ)

[黒木大祐株式会社アルク]
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クラスタとしてのXenの起動

 前述の設定を基に、XenホストA・Bをクラスタとして動作させてみましょう。これから説明する内容は、クラスタのすべてのノードで実行する必要があります。

 最初にLVMの設定を変更します。設定ファイルは/etc/lvm/lvm.confですが、今回は以下のコマンドを使います。

# lvmconf --enable-cluster

 次にクラスタを構成するために必要なデーモンを起動します。

# service cman start
# service clvmd start
# service rgmanager start

 各ノードでデーモンを起動したら、clustatを実行してクラスタの状態を確認してみましょう。

# clustat
Member Status: Quorate
Member Name              ID   Status
------ ----              ---- ------
172.20.192.32               1 Online, Local
172.20.192.35               2 Online

 2つのXenホストがクラスタとして稼働することができました。あとはこれらのデーモンがOS起動時に起動されるようにしておきます。

# chkconfig cman on
# chkconfig clvmd on
# chkconfig rgmanager on

 これでクラスタ構成を構築することができました。

クラスタLVMの論理ボリュームの作成

 それでは、図2のような構成でパーティションを作成し、論理ボリュームを作成するまでの手順を解説します。

 まず、fdiskを使ってsda1のLinux LVMパーティションを作成します。なお、fdiskコマンドの使用方法の詳細については、ここでは割愛します。

関連記事:

Linux Tips:パーティションの状況を調べるには
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/455showpstat.html


# fdisk /dev/sda

 以下のような16GBの/dev/sda1パーティションを作成します。

(略)
Disk /dev/sda: 59.0 GB, 59055800320 bytes
64 heads, 32 sectors/track, 56320 cylinders
Units = シリンダ数 of 2048 * 512 = 1048576 bytes
デバイス  Boot    Start     End   Blocks    Id  System
/dev/sda1             1   15260    15626224    8e  Linux LVM

 これでLVMパーティションが作成されました。今度はこのパーティションを物理ボリュームに登録します。

# pvcreate /dev/sda1
  Physical volume "/dev/sda1" successfully created

 次にボリュームグループを作成します。PEサイズはデフォルトの4Mbytesを指定します。-cオプションでyを指定してVGをクラスタ化します。

# vgcreate -s 4m -c y VGdata01 /dev/sda1
  Volume group "VGdata01" successfully created

 ボリュームグループが作成されました。次はこのVGdata01上に8Gbytesの論理ボリューム「LV-vm01」を作成します。

# lvcreate -L 8G -n LV-vm01 VGdata01
  Logical volume "LV-vm01" created

 論理ボリュームが作成されました。lvdisplayで確認してみましょう。

# lvdisplay

 以上の手順で、8Gbytesの論理ボリュームを無事に作成することができました。これでゲストOSをインストールするためのディスクを用意できました。

iSCSI共有ストレージへの仮想マシンのインストール

 さて、論理ボリュームの準備ができましたので、この上に仮想マシン「vm01」をインストールしてみたいと思います。といっても、すでにローカルディスクと同様の扱いができる状態となっていますので、通常のローカルディスクへのインストール方法と何ら変わりはありません。

 インストール方法の詳細については以前の連載で解説していますので、こちらを参照してください。

関連記事:

第1回 インストールと環境構築
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/xen01/xen01b.html


 インストール時のポイントは、ディスクを指定する際にiSCSI上の論理ボリュームを指定することだけです。事前に論理ボリュームのフォーマットやマウントをする必要はありません。

 例えば、virt-installのインタラクティブモードでは、次のように指定します。

What would you like to use as the disk (path)? /dev/VGdata01/LV-vm01

 あとは、いつもどおり指示にしたがってインストールするだけです。

 仮想マシンインストール後のvm01の設定ファイルを見ると、ディスクのパラメータは以下のようになっています。

disk = [ "phy:/dev/VGdata01/LV-vm01,xvda,w" ]

 以上がiSCSI構成における仮想化環境の構築手順の解説です。次回は、NAS構成における仮想化環境の構築について解説していきたいと思います。


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