以前はワークライフバランスとは程遠いという印象があったIT業界ですが、ここ数年で大きく変化してきています。いくつか事例を紹介しましょう。
インターネットサービス業を営むニフティでは、社内公募で集まったメンバーによって構成されるワーキンググループが、社員のワークライフバランス実現に大きな役割を果たしています。社内ブログを通じてワークライフバランスに関する情報発信を行うほか、「ニフティ ファミリーデイ2008」などオフラインイベントも実施し、社内の啓発に取り組んでいます。また、ワークライフバランスを経営戦略として位置付け、管理職研修などを通じて積極的に活動しています。
「Ameba(アメーバブログ)」などのメディア事業やインターネット広告代理事業を営むサイバーエージェントでは、優秀な人材の確保のため、ワークライフバランス施策を有効に活用しています。ミッションステートメントに「優秀な社員が長期にわたって働き続けられる環境を実現」を掲げ、働きやすい環境の提供に力を入れています。心身のリフレッシュ、さらなるチャレンジを目的に付与されるリフレッシュ特別休暇制度「休んでファイブ・休んで1ヶ月」、社員間のコミュニケーションのための各種クラブ活動、同好会などに補助金を支給する「部活動支援制度」など、ユニークな福利厚生制度を用意しています。
ワークライフバランスの実現に特効薬はありません。100社あれば100通りのワークライフバランス実現方法があります。
皆さんの組織でも自社ならではの施策を生み出していただき、将来の日本企業のロールモデルとなるべく、ワークライフバランスの実現を目指していただければ幸いです。
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