「ワークライフバランス」という言葉から、皆さんは何をイメージするでしょうか。「仕事に費やす時間を3割、私生活に費やす時間を7割」といった時間配分でしょうか、それとも「ゆとりを持って働く」といったワークスタイルでしょうか。――いずれも、若干誤解があるように思います。
ワークライフバランスとは、「私生活の充実により仕事がうまく進み」「仕事がうまくいくことによって私生活もうるおう」という、「仕事と私生活の相乗効果を高める考え方と取り組み」全般を指すと考えられます。
仕事において高い付加価値を提供し、成果をあげるためには、広い視野や知識・スキル・人脈が必要です。それらは仕事以外の場で身に付くことがほとんどです。従って、仕事以外の場を大切にすることで、むしろ短時間で仕事の成果をあげられるようになるのです。
いま、多くの日本人が過ごしている生活を考えてみてください。私生活を犠牲にして毎日残業、休日でもお構いなしに出勤、家族や友人、パートナーと一緒に過ごす十分な時間を取れないうえに、自分の時間もほとんどない……。こんな生活が続くことが、本当に仕事で成功する近道なのかどうか、少し手を止めて考えてみてください。
私生活が充実することで仕事がはかどり、仕事の調子がいいからプライベートも楽しめる。仕事と私生活が互いに刺激し合い、いい影響を与え合う「仕事と私生活の好循環」、それこそがワークライフバランスです。
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