連載
» 2009年09月16日 00時00分 公開

“全部入り”のEclipseで学ぶ統合開発環境の常識企業システムの常識をJBossで身につける(2)(2/4 ページ)

[相原淳, 上川伸彦,株式会社ビーブレイクシステムズ]

JBoss Toolsとは

 JBoss Toolsは、JBossに内包されているWebアプリケーションフレームワークをサポートするEclipseのプラグイン群です。JBossのフレームワークには、JBoss Seam、JBoss Application Server、Hibernate、JBoss Portal、jBPMなどがあります。JBoss Toolsは、これらのフレームワークによるアプリケーションの開発を効率的に行うための機能を搭載しています。

 そのような機能の1つとして、「XHTMLエディタSeam」があり、ビュー技術としてJSF/Faceletsを採用しています。「Facelets」とは、JSF上で動作するビュー技術で、JSPの代わりにXHTMLでJSFアプリケーションのビューを記述できるようにするフレームワークです。JSFについての詳細は、下記記事を参照してください。

 これらのフレームワークを総称して「JBoss Tools」といいます。

JBoss Seamとは

 JBoss Seamとは、JSFとEJB 3.0をシームレスに結合するWebアプリケーションフレームワークです。シームレスとは、「縫い目が見えないほど(密接に)」という意味です。これは、SeamでJSFとEJB 3.0を扱うことを意味しています。

 JSFとは、MVCモデルを利用したUI(ユーザーインターフェイス)フレームワークであり、プレゼンテーション層のための優れたコンポーネントモデルです。EJB 3.0はサーバサイドにおけるビジネスと永続ロジックのための新しいコンポーネントモデルです。これらを拡張したアプリケーションフレームワークが、JBoss Seamです。JBoss Seamについての詳細は、下記記事を参照してください。

 JBoss Seam以外のフレームワークに関しては、以降の連載で説明したいと思います。ここからは、実際にIDEの構築を行っていきます。

JBoss Tools 3.0の開発環境構築

 JBoss Toolsをインストールして、開発環境の構築を行います。前述のとおり、今回必要なソフトウェアは以下になります。

  • JDK 6.0
  • Eclipse 3.4
  • JBoss Tools 3.0
  • JBoss Seam 2.1

 JDKに関しては、前回インストールしていると思います。今回は、それ以外のソフトウェアをインストールしましょう。

“全部入り”だからダウンロードは1つだけ

 まずは、SourceForge.JPよりJapan JBUGプロジェクトのダウンロードページを開き、「JBossTools-installer」をダウンロードします。ここでは2009年8月の本稿執筆時に最新版の「InstallerForJBossTools-3.0.0.GA-R200903141626-H5-win32-0.0.16.jar」をダウンロードします。

図3 SourceForge.JPのJapan JBUGプロジェクトのダウンロードページ 図3 SourceForge.JPのJapan JBUGプロジェクトのダウンロードページ

“全部入り”だからインストールも1回だけ

図4 [日本語]を選択して[OK] 図4 [日本語]を選択して[OK]

 ダウンロードしたJBossTools-installerをダブルクリックして実行します。実行すると、図4の画面が表示されるので、[日本語]を選択して[OK]ボタンを押します。

 以降も各ダイアログの内容に従って、インストール作業を行います。JDKのパスは、使用しているJDKのパスを指定します(※注意ここでは、[JDKのパス設定]にインストールパッケージ選択のダイアログを掲載しています。そのほかのダイアログに関しては、内容を確認しながら進めてください)。

図5 [JDKのパス設定] 図5 [JDKのパス設定]

 インストールパッケージは、図6の内容を選択します。

図6 [インストール・パッケージの選択] 図6 [インストール・パッケージの選択]

 [インストールの完了]ダイアログが出たら[完了]を押して終了です。以上で、JBoss Toolsの開発環境の構築は完了です。非常に簡単にインストールできました。これがオールインワンのIDEの素晴らしいところです。

“全部入り”だから起動も[スタート]メニューから

 インストールしたJBoss Toolsを起動してみましょう。まずは、JBoss Toolsを起動する前に、Eclipseのソースを保管するワークスペースを作成します。ここでは、Cドライブ直下に、「workspace_jboss」という名前のフォルダを作成します。

 次に、Windowsの[スタート]→[すべてのプログラム]→[JBoss.org]→[JBoss Tools]を選択します。

図7 [スタート]メニューからJBoss Toolsを起動 図7 [スタート]メニューからJBoss Toolsを起動

 Eclipseの[ワークスペースの選択]ダイアログが表示されます。ワークスペースは、先ほど作成した「workspace_jboss」を選択し、[OK]ボタンを押します。

図8 [ワークスペースの選択]ダイアログ 図8 [ワークスペースの選択]ダイアログ

 Eclipseの初期画面が表示されます。これでJBoss Toolsの起動は完了です。作業画面に遷移するには、画面右端のワークベンチへ遷移する矢印を押してください。これでアプリケーションの開発環境の準備は整いました。ここからは、実際にサンプルアプリケーションを作成したいと思います。

JBoss Toolsで作成するサンプルアプリの概要

 それでは、サンプルアプリケーションを作成してみましょう。今回作成するアプリケーションの構成は、図9のようになります(※注意:図9では、データベース「HSQLDB」に接続をしていますが、今回のサンプルアプリケーションでは、DB接続は行いません)。

図9 アプリケーション構成図 図9 サンプルアプリケーション構成図 

 画面のボタンを押して、画面内に「seamAction」と表示されるサンプルアプリケーションです。次ページからは、サンプルアプリを作成し始めましょう。まずは、JBoss Toolsで新規プロジェクトを作成します。

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