「/Developer/Application」直下にある「Xcode.app」を起動します。
[新規Xcodeプロジェクトを作成]をクリックすると、[新規プロジェクトのテンプレートを選択]画面が開きます。
ここでは、[View-based Application]を選び、[選択]ボタンを押します([Product]は「iPhone」を選択してください)。
次に、Xcodeプロジェクトの作成場所を選び、名前を入力して[保存]を押します。
Xcodeプロジェクトが作成され、実装画面が開きます。
これまでに作成したXcodeプロジェクトは、アプリを構成するソースコードやライブラリをまとめて管理/アクセスする1つのファイルを表します。プロジェクト名には作成するアプリ名を付けるのが一般的です。
実際にXcodeを使ってソースコードを記述していきましょう。[グループとファイル]から[Classes]→[〜ViewController.m]を選択し、viewDidLoadメソッドコメントを外して(コメント化するための記述「/*」と「*/」を消す)下記のコードを記述してください。
/* ←消す - (void)viewDidLoad { [super viewDidLoad]; // ここから記述 UITextView *textView = [[UITextView alloc] initWithFrame:CGRectMake(0, 0, 320, 460)]; textView.text = @"Hello World !!"; textView.textAlignment = UITextAlignmentCenter; textView.font = [UIFont fontWithName:@"Arial" size:24.0f]; textView.backgroundColor = [UIColor clearColor]; [self.view addSubview:textView]; [textView release]; } */ ←消す
Xcodeは、コード補完機能を備えており、コードの最初の数文字を入力すると、自動的に候補を表示してくれます。キーボードの[Esc]キーを押すと、全候補が表示されて選択可能になるので、積極的に活用していきましょう。
コードが記述できたら、ツールバーにある[ビルドと実行]を押すと、iPhone Simulatorが起動します。
画面に「Hello World !!」と表示されたでしょうか。iPhoneアプリは、この作業を繰り返し行うことで作成していきます。
ソースコード編集時にキーボードのショートカットキーを用いることは、開発効率を上げるうえで非常に重要です。ここでは、数あるショートカットキーの中から、開発時によく使用するキーをピックアップして紹介します。
キー操作 | 動作 |
---|---|
編集 | |
[Cmd]+[S] | 保存 |
[Cmd]+[A] | 全選択 |
[Cmd]+[Z] | アンドゥ |
[Cmd]+[Shift]+[Z] | リドゥ |
[Cmd]+[X] | カット |
[Cmd]+[C] | コピー |
[Cmd]+[V] | ペースト |
[Cmd]+[/] | 選択行のコメントアウト |
[Cmd]+[l] | 選択行のインデント |
[Fn]+[Delete] | カーソルの次の文字を削除 |
移動 | |
[Opt]+方向キー | カーソルが文字列単位で移動 |
[Cmd]+方向キー | カーソルが行頭/行末へ移動 |
[Opt]+[Cmd]+[←] | 1つ前の操作へ戻る |
[Opt]+[Cmd]+[→] | 1つ先の操作へ進む |
[Opt]+[Cmd]+[↑] | ヘッダファイル(*.h)と実装ファイル(*.m)の切り替え |
[Cmd]+任意のシンボルをダブルクリック | 対象シンボルへジャンプ |
[Opt]+任意のシンボルをダブルクリック | 対象シンボルのAPIリファレンスを表示 |
検索 | |
任意の文字列を選択+[Cmd]+[E] | 検索対象をセット |
[Cmd]+[G] | 次を検索 |
[Cmd]+[F] | ファイル内から検索 |
[Cmd]+[Shift]+[F] | プロジェクト全体から検索 |
デバッグ | |
[Cmd]+[Shift]+[O] | ステップオーバー |
[Cmd]+[Shift]+[I] | ステップイン |
[Cmd]+[Shift]+[T] | ステップアウト |
[Opt]+[Cmd]+[P] | 次のブレークポイントまで流す |
本稿では、開発環境の構築からXcodeの基本的な使用方法について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
次回は、以下のようなBMI計算アプリを作成しながら、Cocoa Touchフレームワークを用いた具体的な実装方法について説明していきますので、どうぞお楽しみに。サンプル完成版のソースコードは、こちらからダウンロードできます。
竹内 彰吾(たけうち しょうご)
どこにでもいる職業プログラマであり、好きな言語はJavaとObjective-C。現在は、業務システムの開発に従事し、顧客の要望に日々全力で応えている。
一方、ほかの案件や趣味ではiPhone/Androidアプリ開発にも積極的に取り組んでいる
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