リモート・デスクトップ接続中にリモートPCを再起動したいのに、スタート・メニューにいつもの[再起動]メニューが見あたらない。そんなときの操作方法を紹介する。
対象OS:Windows XP/Windows Vista/Windows 7
リモート・デスクトップを利用すると、あたかもローカル・コンピューターを操作するような感覚でリモート・コンピューターを操作できる。それゆえ、ローカル・コンピューターで可能な操作はリモート・コンピューターでも同じようにできると思いがちだ。しかし例外もある。
その1つがシステムの再起動だ。調子がおかしくなったリモート・コンピューターを回復させるために、あるいはシステム関連の設定変更を反映させるために、といった理由からリモート・デスクトップによる作業中にリモート・コンピューターを再起動したいことがある。しかし、例えばWindows 7の場合、次のようにローカルではスタート・メニューからすぐに再起動を実行できるのに対し、リモート・デスクトップではそれができない。再起動のメニュー項目が表示されないからだ。
■ローカルで操作しているときのスタート・メニュー
■リモート・デスクトップでのスタート・メニュー
そこで本稿では、再起動やシャットダウン、スリープなどをリモート・デスクトップから実行する手順を説明する。接続先のWindows OSの種類によって手順に違いがあるので注意が必要だ。
リモート・デスクトップ以外の手段でリモート・コンピューターを再起動またはシャットダウンする方法については、TIPS「システムをリモートからシャットダウンする」を参照していただきたい。
以下では、接続先のWindows OSを次のように分類して操作手順を説明する。
Windows 7やWindows Vistaにリモート・デスクトップで接続中に再起動を行うには、まずスタート・メニューから[Windows セキュリティ]をクリックする。あるいは[Ctrl]+[Alt]+[End]キーを押す(この操作については関連記事が参考になる)。するとセキュリティ・ダイアログが表示される。
画面が切り替わってセキュリティ・ダイアログが表示されたら、画面右下にある赤いボタンのうち、右側の▲マークの方をクリックする。表示されたメニューから[再起動]を選べば、再起動が実行できる。シャットダウンやスリープも可能だ。
[A]
リモート・デスクトップ接続の開始直後にログオン画面が表示された場合、上の画面と同じ赤いボタンが表示されていれば、同じ操作手順で再起動やシャットダウンができる。
Windows XPにリモート・デスクトップで接続中に再起動を行うには、まずスタート・メニューから[Windows セキュリティ]をクリックする。あるいは[Ctrl]+[Alt]+[End]キーを押す。
接続先のWindows XPがドメインに参加しているか、ユーザー・アカウントの設定で[ようこそ画面を使用する]という設定がオフの場合、次のようにセキュリティ・ダイアログが表示される。あとはローカル操作時と同様に再起動やシャットダウンが可能だ。
一方、ユーザー・アカウントの設定で[ようこそ画面を使用する]がオンの場合、タスク・マネージャが起動される。次のように[シャットダウン]メニューをクリックすると、再起動やシャットダウンを実行できる。
Windows Serverについては、リモート・デスクトップでもローカル操作時と同じ手順でスタート・メニューから再起動やシャットダウンを実行できる。
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