テクノロジが前面に出ているモノだけではなく、ニキシー管や自作スピーカといった、どこか懐かしいレトロ感やレトロフューチャー感がある出展物も並ぶ。
木製のキャラクターの背中がタッチパネルになっていて、木肌を撫でるとオルゴールのようなメロディが流れるRhinon(らいのん)。
Make:の出展物を分類してラベルを貼るのはとても難しいのだが、デザインフェスタなどで出展されていてもおかしくないものなども、もちろん数多く出展されている。
圧巻だったのが映像作家のMASARU OZAKIさんによる、自身の代表作「chair」の展示。「雑誌のMake:が大好きで、ぜひ一度展示したかった」とのこと。プロジェクションマッピングで静物の椅子がまるで動いているように見える展示に、多くの人が集まっていた。
過去のMake:イベントでも、「ユーチューブっぽく見える板」などで、おなじみのデイリーポータルZ組も大垣に出展。「どんどん高機能になっていくファービーに対抗するために、人間がファービーに入る」という展示をはじめとして多くの作品を持ち込み、来場者を楽しませていた。
ワニグチグリップ、コンポーネントケーブルなど、自分たちでデザインしたグッズを販売していた大阪電気通信大学のKuralab。
長谷部勇人、石堀礼子による樹木が枝を生成するプロセスを模し、弦が分岐している自作楽器。石堀さんが着ている服は、楽器の音に合わせてお尻が発光する。
テクノ京都は、テクノ夏休みをテーマに、「あおぐとワッショイと声が出るうちわ」「テクノひよこ」など、独特の味がある作品を複数展示していた。
今回のMaker、140組余りのうち、半分の70組が中部地方からの出展だ。
大垣工業高校や金沢大学、名古屋工芸大学や京都繊維大など、東京よりは岐阜に近い中部地方の高校大学からの出展者が目立つ。来客も東京のMake:に比べて、やや若めな気がした。
Make:ムーブメントの説明で、ホワイトハウスに招かれた中学生のJoy Hudyは、「退屈するな、モノ作りせよ」と書いた名刺をオバマ大統領に渡した。「習うこと」が中心になりがちの学生や教育機関が、「自分で考えて作る」ことを楽しむMake:のムーブメントに関わっていくのは、世の中に良い影響を与えるのではないだろうか。
子供ぐらいのサイズの、かなり大きいロボットがリモコンで稼働する岐阜高専の自作ロボット展示。
豊田高専はロボカップに展示したロボットと、ロボカップの動画を展示。他の高校生が興味深そうに話を聞いていた。
もちろん教育機関だけではなく、大垣や中部地方を本拠地にした企業の出展も目立つ。今回のMake:には、大垣の商工会がかなりコミットしてくれたという。
フタバモデル製作所はフルカーボン製のさまざまな作品を展示。
太平洋工業によるチーム パシフィック2012が制作したバトルサイコロ。サイコロの値をセンサで読み取る。
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