インストールが無事完了したので最初のPlayアプリケーションを作成してみましょう。
Play 2.0で新しいアプリケーションを作成するには、「play new」コマンドを使用するだけです。
%play new sampleApp
アプリケーション名を聞かれるので、「sampleApp」としましょう。
What is the application name? > sampleApp
次にアプリケーションのタイプを選択します。本連載では、Scalaで作成するので、「1」とします。
Which template do you want to use for this new application? 1 - Create a simple Scala application 2 - Create a simple Java application 3 - Create an empty project > 1 OK, application sampleApp is created. Have fun!
これでプロジェクトが作成されました。次に、sampleAppディレクトリへ移動し、「play」と入力し、「Play 2.0コンソール」を起動します。
% cd sampleApp % play [info] Loading project definition from /path/your/sampleApp [info] Set current project to sampleApp (in build file:/path/your/sampleApp) _ _ _ __ | | __ _ _ _| | | '_ \| |/ _' | || |_| | __/|_|\____|\__ (_) |_| |__/ play! 2.0.3, http://www.playframework.org > Type "help play" or "license" for more information. > Type "exit" or use Ctrl+D to leave this console. [sampleApp] $
「Play 2.0コンソール」とは、sbtをベースにした開発用コンソールです。このコンソールから、Play用アプリケーションにおいて全ての開発サイクルをサポートできます(※Play 2.0コンソールの詳細は、次回以降の連載で紹介します)。
Play 2.0コンソール上で「run」と入力してみましょう。これで、sampleAppが起動します。
[sampleApp] $ run [info] Updating {file:/path/your/sampleApp/}sampleApp... [info] Done updating. --- (Running the application from SBT, auto-reloading is enabled) --- [info] play - Listening for HTTP on port 9000... (Server started, use Ctrl+D to stop and go back to the console...)
起動したらhttp://localhost:9000にアクセスしてみてください。Play 2.0のデフォルトページが表示されるはずです。
次に、sampleAppをEclipseにインポートしてみましょう。アプリケーションが起動中であれば、いったん[control]+[d]キーで停止し、Play 2.0コンソールで下記コマンドを入力します。
[sampleApp] $ eclipsify with-source=true
「eclipsify」コマンドを使うことで、PlayアプリケーションをEclipseプロジェクトへ変換できます。また、「with-source」オプションを使用すれば、Playライブラリのソースがダウンロードされ、Eclipseから参照できるようになります。
eclipsifyコマンドを入力したら、[EclipseのFile]→[import]→[Existing Project into Workspace]を選択して「sampleApp」を選びましょう。これでプロジェクトがimportされ、Eclipseで編集できるようになりました。
次回から、この環境を使用し、Scala+Play 2.0について紹介していきます。
最後に、Play 2.0での開発において役立つサイトを紹介します。
Play frameworkの公式サイトです。Play frameworkはドキュメントが非常に充実しており、インストールから各機能まで詳細に解説しています。
こちらは公式サイトの日本語翻訳版です。翻訳のペースはかなり速く、更新が頻繁にされています。ここを一通り確認すれば、Play frameworkの基本的な使い方は理解できるでしょう。
筆者が勤務するクラスメソッドの開発ブログです。Play framework 1.2系、2.0系のTipsが載っており、それ以外にもWeb系の技術について幅広い話題を数多く扱っています。
今回は連載第1回ということで、Play 2.0の概要についての解説とセットアップを行いましたが、いかがでしたか?
セットアップも既存のIDEへの組み込みも簡単ですね。今後の連載では、Scalaのサンプルアプリケーションの開発を通してPlay 2.0自体の機能の説明をしていく予定です。
中村修太(なかむら しゅうた)
クラスメソッド勤務の新しもの好きプログラマです。昨年、東京から山口県に引っ越し、現在はノマドワーカーとして働いています。好きなJazzを聴きながらプログラミングするのが大好きです。
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