Apache CloudStack 4.0.1のソースコードは下記Webサイトからダウンロードできます。
まずは、4.0.1のソースコードをダウンロードして、ソースコードを眺めることから始めてみましょう。
ここでは、apache-cloudstack-4.0.1-incubating-src.tar.bz2をダウンロードして展開します。
Tarballを展開すると、いくつかのディレクトリがあることが分かります。それぞれのディレクトリの意味は下記表の通りです。
ディレクトリ | 説明 |
---|---|
Agent | リモートからリソースを操作するためのコンテナ |
Api | リソースのAPIやプラグイン、Rest API |
awsapi | AWS互換 |
client | Tomcatの設定 |
core | リソースをホールドするために使われる。 |
plugins | 異なるプラグイン、 |
server | データベースへのアクセス、ビジネスロジック、オーケストレーション |
Ui | Web UI |
usage | 利用レコードを生成するためのコード |
Utils | CloudStackとは直接関係ないユーティリティのコード |
Apache CloudStackのソースコードはASFがホストするGitリポジトリで管理されています。ASFのプロジェクトは、共通して、通常下記のようなGitリポジトリで管理されています。
http://git-wip-us.apache.org/repos/asf/プロジェクトのリポジトリ名.git
Apache CloudStackの場合、インキュベーション段階ですのでプロジェクトの「リポジトリ名.git」の部分は、「incubator-cloudstack.git」となっています。
ソースコードを入手するには、Cygwinを立ち上げ、gitコマンドを使って最新ソースコードをリポジトリからダウンロードします。Cygwin Terminalから次のコマンドを実行します。
git clone https://git-wip-us.apache.org/repos/asf/incubator-cloudstack.git
Apache CloudStackのソースコードを参照する場合は、あらかじめGitそのものへの理解が必要です。
分からない場合はid:cz75hiro氏の「GitExtensionで学ぶgit入門」。 to_ueda氏によるスライド「15分でわかるGit入門」、ヌーラボの解説「サルでもわかるGit入門」などの参考資料を参照してください。初心者でWindowsユーザーの場合なら、GitExtensionというツールを使うと分かりやすいでしょう。
ここまでで、開発環境の下準備が用意できました。次回は、この環境を使ってソースコードの変更や、Apache CloudStackのバグ・トラッキング・システムである「JIRA」を使ったバグ修正の流れ、ビルドの手順などを紹介していきます。
クリエーションライン株式会社
本連載執筆は、以下の方々の共同執筆となっております。
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 マーケティング本部 北瀬公彦
クリエーションライン株式会社 シニアエンジニア 輿水万友美
一般社団法人クラウド利用促進機構(CUPA) 荒井康宏
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