Apache CloudStackの開発に参加してみる? CloudStackそのものへの理解を深める情報源も紹介していきます。
ここからは、Apache CloudStackの開発環境の整備などを紹介していきます。上記のような開発コミュニティでの活動を検討している場合は、ぜひご一読ください。
開発には、CloudStackのクラウド環境が必要です。
やはり、自分で構築したクラウド環境を利用するのが最も良い方法です。
インストール、構築に関しては既にさまざまな情報がWebや雑誌で紹介されています。例えばクラウド利用推進機構 荒井康宏氏による「Apache CloudStack 4.0をインストールしてみた」などを参考にするとよいでしょう。
ただ、開発用には最小限のクラウド環境を時間をかけずに作りたいという方や、クラウド環境を何度も作成、削除する必要性がある場合は、仮想アプライアンス*を使用して簡単にクラウド環境を構築しておくのも手です。ここでは2種類の仮想アプライアンスを使用する方法を紹介します。
*仮想アプライアンス OSやアプリケーションが導入済みの状態で提供される仮想マシンイメージを指す。
devcloudは、1世代目の仮想アプライアンスです。OSはUbuntuをベースとしており、CloudStack 3.0.3がインストールされています。ハイパーバイザとしてはXen Cloud Platformがインストール済みになっており、その上でSystem VMやインスタンスが起動します。
Virtual Boxをダウンロード・インストールし、devcloud仮想アプライアンスをインポートすれば、すぐに利用可能です。非常に手軽ですので、ディスク容量に余裕がある方は作っておいて損はないでしょう。
devcloudの構築についてもWeb上に参考資料が多数存在します。例えば「DevCloud Installation」(SlideShare)などが参考になります。
devcloud2は2世代目の仮想アプライアンスです。OSはDebian Linuxをベースとしています。devcloud2の場合、ソースコードで提供されていますので、ビルドから始める必要があります。
devcloudと比べ、少々構築に時間がかかりますが、その分より柔軟な環境を構築できます。CloudStack 4.0.0以降のどのバージョン、どのレベルででも、クラウド環境を構築できます。
また、修正したコードをすぐに確認できますので、やはりこの環境も持っておきたいところです。2013年1月現在は既にdevcloud2を利用するケースがほとんどになっています。
devcloud2の構築についても、Web上に多くの情報が公開されています。例えば、Yuichi Uemura氏のBlog記事「DevCloud2の導入」を参考にするとよいでしょう。
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