活用シーンが増えるにつれ、制作の機会がいろいろな人に訪れます。
インフォグラフィックを制作する手順を見てみましょう(拙著『たのしいインフォグラフィック入門』より抜粋)。
制作過程は大きく6つのステップに分かれます。
その中でも、特に時間をかけるのが「リサーチ」と「内容・コンセプト決定」のステップです。
例えば、ロックバンドのザ・ビートルズを題材にインフォグラフィックを作る場合、「デザイン」を行うために何が必要でしょうか? ビートルズに関する情報(どのようなメンバーで、どのような曲を作っていて、どのようなエピソードがあるのか、など)が必要です。
インフォグラフィック制作を料理に例えるのならば、ここでいう「情報」は食材に当たります。食材が不足していたり、質が悪いと料理が難しいのと同様に、インフォグラフィック制作においても、情報(食材)集めは重要です。
質の高い情報が十分集まったら、続いて、集まった情報を使ってどのようなストーリーを語れば良いのかを考えます。せっかく集めた情報ですので、全てを使いたくなるのが心情ですが、分かりやすい情報の伝達を行うには、情報の取捨選択が欠かせません。
情報同士の関連性を、スプレッドシートなどで整理整頓していく中で、ストーリーが導き出されます。
このプロセスをおろそかにしたままデザインを考えても、何に焦点を当てれば良いのかがはっきりしないため、うまくいきません。
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