ついにWindows 8.1の正式版がMSDNサブスクライバー向けに公開された。無償アップデートとなるため、今後は新しいWindows 8.1ストア・アプリが一般化するだろう。最新環境向けに新たにアプリ開発を始める人のための連載スタート。
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この秋、いよいよWindows 8.1(コードネーム「Windows Blue」)がリリースされる。この機会にWindowsストア・アプリの開発をやってみたいとお思いの読者も多いだろう。そこで本連載では、C#を使ったWindowsストア・アプリの作り方を初歩から解説していく。その第1回となる今回は、Windowsストア・アプリの特徴と開発環境について説明する。
*1 アプリ: プログラムと同意。マイクロソフトが「Windowsストア・アプリ」と呼んでいるのに合わせて、本連載でも「アプリ」という用語を使う。
C#プログラミングの経験者。
といっても数カ月程度で十分。本連載ではC#の文法の説明はしないので、そのあたりをMSDNなどで調べる方法が分かっているならOKだ。
全12回を予定している。目標は、冒頭に示した画像のようなアプリを開発し、Windowsストアに登録できるまでのスキルを身に付けることだ。
第1回:Windowsストア・アプリってどんなもの?
第2回:初めてのWindowsストア・アプリ
第3回:画面は「XAML」で作る
第4回:画面を構成するさまざまなコントロールと画面遷移
第5回:データを画面に表示する
第6回:データを取得して表示する
第7回:指定されたデータを共有に送る
第8回:入力されたデータを保存する
第9回:効果的に情報を提示する
第10回:検索ボックスを付ける
第11回:アプリに広告を出す
第12回:Windowsストアに公開する
Windows 8.1(以降、Win 8.1)は、OSとしてはWindows 8(以降、Win 8)のマイナーチェンジにすぎない。いわば「Windows 8 Service Pack 1」なのである。ところが、Windowsストア・アプリに関しては、その仕様が大きく変更された*2。
また、Win 8からWin 8.1へのアップデートは無償で提供されるので、短期間で更新が進むと予想される。これから開発を始めるなら、Win 8用のWindowsストア・アプリを作る意味はあまりないのだ。
Windowsストア・アプリは、Win 8用とWin 8.1用で作り方がかなり違うこと、また、Win 8.1への更新が短期間のうちに進むのに伴って、Win 8用のニーズは急速に衰えるであろうことを考えると、今から始めるならWin 8.1用が適切なのである。そこで本連載もWin 8.1用のWindowsストア・アプリ(以降、Win 8.1アプリ)の開発に焦点を当てて解説していくことにする。
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