初心者でも図解で分かる! VBEの基本的な使い方とVBAプログラムの基礎文法Excelマクロ/VBAで始める業務自動化プログラミング入門(2)(3/4 ページ)

» 2016年07月07日 05時00分 公開
[薬師寺国安PROJECT KySS]

VBEの画面構成

 VBEを起動させるには[開発]タブにある[Visual Basic]をクリックする。

 画面構成は図8のようになっている。

図8 VBEの画面構成

 [プロジェクト]エクスプローラーは、Windowsの「エクスプローラー」同様にツリー状にファイルの位置などを表示する。開いているブックと、中に含まれるシートの一覧が表示される。

 最上位にブックがあり、その下に「Microsoft Excel Objects」「ワークシート」「フォーム」「標準モジュール」「クラスモジュール」が存在することになる。

 [プロパティ]ウィンドウでは、[プロジェクトエクスプローラー]で選択しているオブジェクトの属性が一覧で表示される。図8ではWorkbookのプロパティの一覧が表示されている。

 [コード]ウィンドウ内には、VBAのプログラムを記述する。

 第1回目では、操作を記録する方法でマクロを作成したが、今回はVBEを起動して一からマクロを作成してみよう。

標準モジュールの追加

 VBEを起動してマクロを記述するには、「標準モジュール」を追加して、その中にマクロを記述する。

 標準モジュールを追加するには、標準モジュールを追加するブックを選択し、VBEメニューの[挿入]→[標準モジュール]と選択する(図9)。

図9 VBEの画面から[挿入]→[標準モジュール]と選択

 標準モジュールが追加された(図10)。

図10 標準モジュールが追加された

 追加したモジュールシートを削除するには、削除する「Module1」を選択し、マウスの右クリックで表示される[Module1 の解放]をクリックする(図11)。

図11 標準モジュールの解放

 すると「削除する前にModule1をエクスポートしますか?」と聞いてくるので、保存する場合は[はい]を、保存しない場合は[いいえ]を選択する。

 標準モジュールを追加したところで、実際にコードを入力してみよう。

Subプロシージャの入力

 図11で挿入した「標準モジュール」のModule1シートにコードを書いていく。

 まず、Subの後にスペースを入れて、マクロ名を入力する。マクロ名には「日本語表記」でも「英語表記」でも、どちらでも使用が可能だ。

 ただし、日本語では使用できない「記号」があるので、その都度確認すればいい。使用できない「記号」を使用するとエラーが表示されるので分かるはずだ。

 [Enter]キーを押すと、マクロの最後に「End Sub」と自動的に追加される。以下を「Subプロシージャ」と呼ぶ。

Sub {マクロ名}()
    {マクロの処理}
End Sub

 これ以外に、ユーザー定義関数のように、計算を行って結果を返すタイプのマクロは「Functionプロシージャ」と呼ぶ(後の回で触れる)。

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