全社員プログラマー時代も目前? VB初心者でもできるExcelアプリ開発&正規表現を使うにはExcelマクロ/VBAで始める業務自動化プログラミング入門(13)(2/4 ページ)

» 2016年10月07日 05時00分 公開
[薬師寺国安PROJECT KySS]

VBEのウィンドウとフォームは広げられる

 今回の「データ入力」画面には結構多くのコントロールを配置するので、フォーム画面も少し横長に大きくとっておく。

 VBEの右隅下にマウスを持っていき、カーソルが矢印に変わった時点で右隅下や左右にドラッグする。するとVBEの画面自体が上下左右に広がる(図7)。

図7 VBEの画面を広げる

 VBEの画面が広がったところで、今度はフォームを広げる。フォームには周囲に四角い囲みが表示されているので、VBEと同様にフォームの右隅下にマウスカーソルを持っていき、四角い囲みの位置でカーソルが矢印に変わった時点で右隅下や左右にドラッグする。適当な大きさに広げる(図8)。

図8 フォームの画面を広げる

「UserForm1」フォームのプロパティの設定

 ここで「UserForm1」と表示されている標題を「個人情報入力フォーム」という標題に変更する。

 UserForm1のプロパティの[Caption]に「個人情報入力フォーム」と指定する。するとフォームの標題が変更される(図9)。

図9 UserForm1の[Caption]プロパティに「個人情報入力フォーム」と指定

各コントロールの配置とプロパティの設定

 配置するコントロールは表1のようになる。

表1 「データ入力」フォームに配置するコントロール
コントロール名 オブジェクト名
ラベル(ID項目用) デフォルトの値
ラベル(氏名項目用) デフォルトの値
ラベル(性別項目用) デフォルトの値
ラベル(生年月日項目用) デフォルトの値
ラベル(郵便番号項目用) デフォルトの値
ラベル(住所項目用) デフォルトの値
ラベル(電話番号用) デフォルトの値
ラベル(メール項目用) デフォルトの値
ラベル IDラベル
テキストボックス 氏名テキストボックス
コンボボックス 性別コンボボックス
テキストボックス 生年月日テキストボックス
テキストボックス 郵便番号テキストボックス
テキストボックス 住所テキストボックス
テキストボックス 電話番号テキストボックス
テキストボックス メールテキストボックス
ボタン 登録ボタン
ボタン メニューボタン

 表1のコントロールを最終的に図10のようにレイアウトする。このオブジェクト名とコントロールさえ使用すれば、特に配置はこの配置にこだわる必要はない。読者の好みに合わせて配置してもらっても何ら問題はない(実際の業務ではユーザビリティによって細かく設計する必要があるが、ここで作るのはサンプルなので)。

図10 表1の各コントロールをレイアウトした

[Font][BorderStyle][Caption][サイズ]プロパティの設定

 ここに配置している、「ボタン」以外のコントロールの[Font]プロパティで、[書体]には「Meiryo UI」[文字サイズ]には「12」を指定している。コントロールを選択し、[Font」プロパティの横にある[…]ボタンをクリックすると図11のような画面が開き文字の書式を設定できる。

図11 文字の書式を設定する画面

 「IDラベル」の「BorderStyle」プロパティには「fmBorderStyleSingle」を指定して枠線を表示させている(図12)。

図12 「IDラベル」に枠線を表示

 その他の「テキストボックス」と「コンボボックス」に関しては、先に書いたように、[Font]プロパティで、[書体]には「Meiryo UI」、[文字サイズ]には「12」を指定している。[書体][文字サイズ]に関しても、読者の好みで設定してもらっても構わない。

 次は「ボタン」の書式を設定する。まずは「登録」ボタンだ。

 「登録」ボタンのプロパティから「BackColor」にグレー系統色を指定し、[Caption]に「登録」と指定する。この[Caption]に指定した値がボタンの表面の文字となる。[Font]には「Meiryo UI」[サイズ]には「18」を指定し、文字色を設定する[ForeColor]に赤系統色を指定している(図13)。

図13 「登録」ボタンの書式を設定

 同様に「メニュー」ボタンの書式も設定する。ただし、「メニュー」ボタンの「BackColor」はデフォルトのままだ。[Caption]には「メニュー」と指定している。

[IMEMode]プロパティの設定

 また「氏名テキストボックス」「住所テキストボックス」に関しては、プロパティの[IMEMode]に「fmIMEModeOn」にしてIMEモードをオンにしておく。そうすると、「日本語入力」がデフォルトでできるようになる。

 また「生年月日テキストボックス」「郵便番号テキストボックス」「電話番号テキストボックス」「メールテキストボックス」に関しては、[IMEMode]に「fmIMEModeOff」を指定してIMEモードをオフにしている。デフォルトで「英数入力」モードとなる。


 何度も書くが、このような各コントロールのプロパティ設定は、筆者の好みで設定しているだけであって、必ずしもこのようにしなければならないわけではない。読者が好きな設定にすればいいと思う。その意味で手順だけは解説しておいた。

 これで、「データ入力」のフォームは完成だ。次ページからは、いよいよマクロのコーディングに入る。

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