Windows 8/8.1搭載のタブレットPCを使っていると、サインインのパスワード入力が意外と面倒。そこでPINコードによるサインインを可能にする方法を紹介する。
対象OS:Windows 8 Pro/Enterprise、Windows 8.1 Pro/Enterprise
Windows 8/8.1搭載のタブレットPCを使っていると、タッチキーボードによる入力となるため、サインインのパスワード入力が意外と面倒だ。とはいえ、「パスワードなし」に設定してしまうと、セキュリティ上好ましくない。特にドメインユーザーの場合、社内のリソースにアクセスできてしまうので危険性が高くなる。Windows 8/8.1でサポートされたピクチャパスワードやPINコード(Personal Identification Number、4桁の数字による認証機能)を利用すれば、タッチ環境でもサインインが楽になるのだが、ドメインに参加しているPCの場合は、デフォルトではピクチャパスワードの利用は可能だが、残念ながらPINコードによるサインインが行えない(Windows 8のユーザーアカウントとパスワードについては「Windows 8レボリューション:第5回 ユーザー・アカウントとパーソナル設定」参照のこと)。
そこで、ドメインユーザーでもPINコードによるサインインができるようにする設定を紹介する。ただしPINコードは、4桁の数字でサインインが行えてしまうので、一般的なパスワードよりもセキュリティ的にはぜい弱である点には注意したい。
ドメインに参加しているPCの場合、チャームバーで[設定]−[PC設定の変更]−[ユーザー](Windows 8)/[設定]−[PC設定の変更]−[アカウント]−[サインイン オプション](Windows 8.1)を開くと分かるように、デフォルトでは「PIN」の[PINの作成](Windows 8)/[追加](Windows 8.1)ボタンがグレーアウトしており、PINコードによるサインインの設定が行えない。ドメインに参加しているPCであっても、PINコードによるサインインができるようにするには以下の設定を行えばよい(Windows 8.1を例に解説する)。
チャームバーの[検索]を選択し、「gpedit.msc」と入力し、グループポリシーエディターを起動する(ドメインに対してこの設定を適用する場合は、Active Directoryの「グループ ポリシーの管理」ツールで設定を行えばよい)。グループポリシーエディターの左ペインで[コンピューターの構成]−[管理テンプレート]−[システム]−[ログオン]を選択し、右ペインで「PINを使用したサインインをオンにする」をダブルタップ(ダブルクリック)する。[PINを使用したサインインをオンにする]ダイアログが開くので、「有効」を選択して[OK]ボタンをタップ(クリック)してダイアログを閉じる。
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これで[アカウント]−[サインイン オプション]の「PIN」の[追加]ボタンが利用可能になるので、[追加]ボタンをタップして、パスワードを入力後、PINコード(4桁の数字)を設定する。
パスワードの代わりにPINコードを入力することでサインインが可能になる。設定したPINコードを忘れた場合は、パスワード/PINの入力欄下の「サインイン オプション」をタップすると現れる「数字パッド」のアイコンと「鍵」のアイコンのうち、鍵アイコンをタップすれば、以前のパスワードの入力によるサインインが可能になる。
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