Window 8/8.1で、システム起動時やサインイン時に自動起動されるプログラム(スタートアッププログラム)を調べたり、無効化したりするにはタスクマネージャーを利用する。
対象OS:Windows 8/Windows 8.1
Windowsシステムでは、システムが起動したときやユーザーがログオン(サインイン)したときなどに、自動的にプログラムを実行する機能がある。これを「スタートアッププログラム」「自動実行プログラム」などという。
自動実行するプログラムはユーザーが明示的に登録することもあるが、ほとんどの場合はWindows OSのインストール時や、デバイスドライバー/アプリケーションのインストール時などに自動的に設定される。そのため、知らないうちに非常に多くのプログラムが登録され、メモリやCPU、ネットワークなどのリソースを余計に消費したり、望んでいない処理(特定のショートカットキーを押すと意図しないアプリケーションが起動するなど)が行われたりする。
プログラムによっては、システムトレイにアイコンが表示されたり、コントロールパネルにアイコンが登録されたりするので、そこから有効/無効などを設定できるものある。しかし、そのようなインターフェースを持たないものも多い。
現在システムにどのような自動実行プログラムが登録されているのかを調べたり、それらを有効化/無効化したりするにはいくつか方法があり、以下のTIPSで解説している。
Windows 8/Windows 8.1ではスタートアッププログラムをまとめて管理できる便利な機能が追加されたので、本TIPSではその方法について解説する(注:この機能はWindows Server 2012/R2では使えない)。
Windows 8/8.1で自動起動されるプログラム(スタートアッププログラム)を確認したり、起動設定を変更したりするには、タスクマネージャーを利用する。タスクマネージャーを起動するには[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを押してセキュリティ画面を表示させ、[タスク マネージャー]という項目を選択するか、[Ctrl]+[Shift]+[Esc]キーを押す。タスクバーを右クリックして、ポップアップメニューから[タスク マネージャー]を選んでもよい。タスクマネージャーの基本的な操作方法については、右上の関連記事を参照していただきたい。
タスクマネージャーはデフォルトでは簡易表示モードになっているので、詳細表示モードに切り替える。
詳細表示モードになったら、「スタートアップ」タブに切り替える。ここに表示されているのが、自動起動されるプログラムと現在の設定状態である。
起動したくないプログラムがあれば、この画面で選択後、右下にある[無効にする]ボタンをクリックすれば、次回からは自動起動されなくなる。再度有効化するには、もう一度このボタン([有効にする]ボタン)をクリックする。
「スタートアップへの負荷」という項目は、起動時にどのくらいCPUやディスクを使ったかを表している。自動起動するプログラムのせいでシステムの起動が重くなっているかどうかを判断できる。この判定は、起動したプログラムが行ったディスク入出力の量や消費したCPU時間などに基づいて、次のように決定される。
プログラム名を右クリックすると、実行されているプログラム(の実行ファイル)に関する情報を確認できる。
より詳しい情報を表示させるには、項目名の行を右クリックして、表示させる項目を選択する。
全項目を表示させると、次のようになる。
システムの起動時に自動実行されるプログラムはこのツールで表示されるもの以外にもいくつかある。また、どのスタートアップメニュー(フォルダー)で定義されているかや、どのレジストリエントリで定義されているかといった、より詳細で、完全な情報を調べたければ、SysinternalsのAutorunsツールなどを使って調べるとよい。
Windows 8/8.1ではタスクマネージャーで自動起動プログラムを管理するようになったため、msconfigコマンド(システム構成ツール)ではプログラムの実行パス名とコマンドラインオプション。スタートアッププログラムの一覧を確認できなくなっている。
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