UnityでAnimatorを一から作成、キー入力でキャラを移動させるスクリプトを設定ゲーム開発初心者のためのUnity入門(11)(1/4 ページ)

Unityで3Dゲームを作るまでのいろいろな処理を解説する連載。今回は、馬の3Dキャラが走るサンプルを基に、「Animator」を一から作成する方法、キー入力でキャラが移動するスクリプトの作り方、カメラをキャラに追従させる方法などを解説する【Windows 10、Unity 5.4に対応。C#のコードを追加】。

» 2017年01月30日 05時00分 公開
[薬師寺国安PROJECT KySS]

 Unityで3Dゲームを作るまでのいろいろな処理を解説する本連載「ゲーム開発初心者のためのUnity入門」。今回は、連載第7回までに紹介した「Animator」を一から作成する方法を紹介する。

 通常Animatorでは、「Mecanim Locomotion Starter Kit」を使ってコードレスでAnimatorを設定するか、すでに用意されているLocomotion Controllerを使って動作を追加していくが、今回は、一からAnimatorを作成する。

 Animatorで作成する処理の内容は、馬のキャラクターを颯爽と走らせるというオーソドックスなものだ。今回も地形を作成する必要があるが、今回の地形では山は必要なく、大地に草を生やすだけなので、これまでの連載のおさらいの意味を込めて「馬を走らせるための準備」の章で地形の作成から解説していくが、読み飛ばして「Animatorを作成してAssetとして保存」や「キー入力でキャラが移動するスクリプトを追加」から読んでいただいても構わない。

 なお今回は、連載第5回のときのようにTerrainから外れたら奈落の底に落ちていく処理は追加していない。だから空中でも馬は走り続ける。まるで天かける天馬のようにだ。

馬を走らせるための準備

 まずは、Unityを起動して「NEW」から新しいプロジェクトを作成する。ここでは、「HorseAnimation」というプロジェクト名にした。

Asset Storeから「Animated Horse」をダウンロード

 Unityメニューの「Window」→「Asset Store」と選択して、「Asset Store」にアクセスする。検索欄に「Animated Horse」と入力すると「Animated Horse」が表示されるので、これをクリックする。「Animated Horse」の「Download」画面が表示されるので、「Download」をクリックする(図1)。

図1 「Animated Horse」の「Download」をクリック

 すると、「Importing Unity Package」の画面が表示されるので「Import」をクリックする(図2)。

図2 「Import」をクリック

 すると、Projectの「Assets」フォルダに「Horse」というフォルダが作成される(図3)。「Model」フォルダ内にはScene画面に配置する「Horse.FBX」ファイルを入っている。しかし、このファイルを見るとHorseがピンク色で表示されている。この点については後ほど解説する。

図3 「Project」の「Assets」フォルダに「Horse」フォルダが作成された

Terrainモデルを配置

 まず、Unityメニューの「Assets」→「Import Package」→「Environment」を選択する。「Environment」の「Importing Unity Package」の画面が表示されるので、「Import」をクリックする。

 すると、Projectの「Assets」→「Standard Assets」フォルダの子要素として「Environment」フォルダが作成され、その中に「TerrainAssets」フォルダが作成される(図4)。

図4 「TerrainAssets」フォルダが作成された

 Hierarchyの「Create」→「3D Object」→「Terrain」を配置する。Game画面で見て図5のように見えるように「Main Camera」の位置を調整する(図5)。

図5 Game画面のように表示されるよう「Main Camera」の位置を調整した

 今回は、山を作る必要はない。Hierarchyから「Terrain」を選択して、図6のアイコンをクリックし、「Edit Textures」ボタンをクリックする(図6)。

図6 赤で囲ったアイコンをクリックし、「Edit Textures」ボタンをクリック

 「Add Texture」のリストが表示されるので、これをクリックする。「Add Terrain Texture」の画面が表示されたら、「Texture」の「Select」ボタンをクリックする(図7)。

図7 「Select」ボタンをクリック

 「Select Texture2D」の画面が表示されるので、「GrassHillAlbedo」を選択し「Add」ボタンをクリックする(図8)。

図8 「GrassHillAlbedo」を選択して「Add」ボタンをクリック

 「Add」ボタンをクリックすると、Scene画面のTerrainに「GrassHillAlbedo」が適用される(図9)。

図9 Scene画面に「GrassHillAlbedo」が適用された

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。