一般的にスマートフォン/タブレットの日本語入力システム(IME)では、会社名や人名などが一発で検索できないことがよくある。そんな場合は、IMEのユーザー辞書に単語を登録すればよい。iOS標準装備の日本語入力機能(IME)で単語を登録する手順を解説する。
対象ソフトウエアとハードウエア:iOS標準IME、iOS 8.xを搭載したiPhone/iPad/iPod touch
会社名や人名といった固有名詞を日本語入力システム(IME)で変換するたび、誤変換でイライラした経験は誰にでもあるだろう。特にスマートフォン/タブレットの場合、ソフトウエアキーボードでの誤入力と相まって入力効率を落とすことになりがちだ。
そんなときはIMEのユーザー辞書に、よく使う単語を登録すれば、簡単に変換できるようになる。現在ではWindowsなどのデスクトップ環境に限らず、Android OS/iOS用の日本語IMEならたいていは単語登録が可能だ。
ただ、単語登録の手順は日本語IMEの種類によって異なる。本稿ではiPhone/iPad/iPod touchに標準搭載されている日本語入力機能(IME)を対象に、ユーザー辞書に単語を登録して、確実に正しい単語へ変換できるようにするための手順を説明する。
以下ではiOS 8.3搭載のiPhoneを例に挙げて説明している。iPadの場合、多少UIは異なるものの、メニューやボタンなど基本的な操作項目は共通だ。
iOS標準IMEのユーザー辞書に単語を登録するには、ホーム画面の[設定]アイコンをタップしてから、[一般]−[キーボード]−[ユーザ辞書]−右上隅の[+]とタップして、単語とその読みを入力してから[保存]をタップする。
以上のようにして単語登録を完了したら、テキスト入力画面で、登録した単語の読みを入力してみよう。変換候補の一覧のうち、優先度の高い方に、登録した単語が表示されているはずだ。
■単語登録前
■単語登録後
iOS端末同士あるいはiOSとMac OS Xとの間では、iCloud(アップルのクラウドサービス)を利用して標準IMEのユーザー辞書を同期する機能がある。しかし、残念ながら次のような不具合が発生する場合があることが報告されている(必ず発生するとは限らないようだ)。
全単語を登録し直したり、iOSを最新版にバージョンアップしたりすると、こうした不具合が解消される場合もある。しかし完全な解決策はまだないようだ。
なお、WindowsとiOS標準IMEの間でユーザー辞書を同期する公式な方法はないようだ(ジャストシステムのATOKのように、Windows版との同期機能を持っているIMEを利用すれば実現できる)。
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