Windows 8.1で日本語が入力できない場合の対処方法(IME設定同期編)Tech TIPS

複数のWindows 8.1搭載PCに同じMicrosoftアカウントでサインインして使っていると、突然IMEが使えなくなって日本語が入力不能になることがある。それはIMEの設定や辞書を同期する機能が原因かもしれない。

» 2014年02月28日 09時31分 公開
[島田広道デジタルアドバンテージ]
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対象OS:Windows 8.1



 複数のWindows 8.1搭載PCに対して、同じMicrosoftアカウントでサインインして利用していると、その中のあるPCで突然IMEが使えなくなり、日本語が入力できなくなる。あるいは、身に覚えがないのにIMEの設定が変更されている。こんな経験をしたことはないだろうか

キーボードの選択肢からMicrosoft IMEがなくなってしまった状態 キーボードの選択肢からMicrosoft IMEがなくなってしまった状態
これはWindows 8.1でIME/キーボードの選択肢の一覧を表示させたところ。日本語版のWindows 8.1がインストールされているなら、デフォルトでここにMicrosoft IMEが含まれるはずだが、なぜかなくなっている。そのためIMEを起動できず、日本語の入力や変換ができない。
  (1)タッチ操作に対応しているPCでは、設定チャームを呼び出してからこれをクリックする。タッチ非対応PCでは、デスクトップのタスクバーの端にある通知領域のIMEアイコンをクリックする。すると(2)の一覧が表示される。
  (2)Microsoft IMEがなくなっている。

 その原因は、Windows 8.1によるIMEの設定同期機能かもしれない。Windows 8.1では壁紙やエクスプローラー、Webブラウザーの履歴、そしてIMEなど各種機能の設定を複数PC間で同期する機能を標準装備している。同じMicrosoftアカウントでサインインするだけで、簡単にPC間の設定を揃えられる大変便利な機能だ。

 しかし、一部のPCのシステム構成が他のPCと異なっていると、同期によってトラブルが引き起こされることがある。前述の例は、あるPC(PC1とする)でMicrosoft IME以外のIMEとしてATOKをインストールし、かつMicrosoft IMEを削除(登録解除)したとき、ATOKをインストールしていない別のPC(PC2とする)で生じた現象だ。PC2ではPC1との同期によってMicrosoft IMEの登録が解除されるものの、ATOKのプログラムそのものは同期されないためATOKは利用できない状態に陥り、結果として日本語を入力できるIMEがなくなってしまったと思われる。

 この問題を解決するには、同期している全てのPCのIMEを同じものでそろえるのが理想だろう。しかし、それができない場合は、例外的な設定のPC(前述の例ではIMEとしてATOKのみをインストールしているPC1)でIMEの同期を無効化する。PCごとにIMEの設定を変えたい場合も、同様に同期を無効化するとよいだろう。以下では、その方法を説明しよう。

操作方法

●IMEの設定が同期されないようにする

 IMEの同期を無効化するには、サインイン後にまず画面右端からスワイプしてチャームを呼び出し、[設定]−[PC 設定の変更]をタップする。または[Windows]+[I]キーを押して[PC 設定の変更]をクリックする。「PC 設定」画面が表示されたら、左メニューの[SkyDrive]−[同期の設定]をクリック/タップし、下にスクロールして「その他の設定」の[言語設定]を見つける。これがIMEの設定の同期をオン/オフするオプションである。これをオフにする。

IMEの設定が同期されないようにする IMEの設定が同期されないようにする
IMEを含むWindows 8.1の各種設定の同期には、SkyDrive(OneDrive)のオンラインストレージが利用されているためなのか、同期のオン/オフはSkyDriveの設定メニューに含まれている。
  (1)タッチ対応PCなら画面右端からスワイプして[設定]をタップする。タッチ非対応PCでは[Windows]+[I]キーを押す。すると設定チャームが開くので「PC 設定の変更」−[SkyDrive]とタップ/クリックすると、この画面が表示される。
  (2)これをクリック/タップする。
  (3)これがIMEを含む言語関連の同期設定オプション(デフォルトではオン)。オフにするとIMEの同期は無効化される(同時にユーザー辞書の同期もできなくなってしまうが)。

●Microsoft IMEを再登録する

 IMEの選択肢から消えてしまったMicrosoft IMEを再登録するには、まずコントロールパネルの[言語]を開いてから、「言語の設定の変更」にある[日本語]の[オプション]をクリック/タップする。「言語のオプション」画面が表示されたら、「入力方式」の[入力方式の追加]をクリック/タップし、「Microsoft IME」を選択して[追加]ボタン−[保存]ボタンをクリック/タップしていく。

消えてしまったMicrosoft IMEを再登録する(1/2) 消えてしまったMicrosoft IMEを再登録する(1/2)
この画面はコントロールパネルの[言語]の画面。[時計、言語、および地域]−[言語]とクリック/タップすると表示される。
  (1)これをクリック/タップすると、「言語のオプション」画面が表示される。
消えてしまったMicrosoft IMEを再登録する(2/2) 消えてしまったMicrosoft IMEを再登録する(2/2)
これは日本語の言語オプションの画面。
  (2)これをクリック/タップするとIMEの選択画面が表示されるので、「Microsoft IME」を選択して[保存]ボタンをクリック/タップする。
  (3)再びこの画面に戻ってきたら、これをクリック/タップすると設定は完了だ。

 設定したら、設定チャームを開いて[キーボード]をクリック/タップしてみよう(あるいはデスクトップのタスクバーの端にある通知領域のIMEアイコンをクリックする)。IMEやキーボードの選択肢に[Microsoft IME]が登録されているはずだ。

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