複数のWindows 8.1搭載PCに同じMicrosoftアカウントでサインインして使っていると、突然IMEが使えなくなって日本語が入力不能になることがある。それはIMEの設定や辞書を同期する機能が原因かもしれない。
対象OS:Windows 8.1
複数のWindows 8.1搭載PCに対して、同じMicrosoftアカウントでサインインして利用していると、その中のあるPCで突然IMEが使えなくなり、日本語が入力できなくなる。あるいは、身に覚えがないのにIMEの設定が変更されている。こんな経験をしたことはないだろうか
その原因は、Windows 8.1によるIMEの設定同期機能かもしれない。Windows 8.1では壁紙やエクスプローラー、Webブラウザーの履歴、そしてIMEなど各種機能の設定を複数PC間で同期する機能を標準装備している。同じMicrosoftアカウントでサインインするだけで、簡単にPC間の設定を揃えられる大変便利な機能だ。
しかし、一部のPCのシステム構成が他のPCと異なっていると、同期によってトラブルが引き起こされることがある。前述の例は、あるPC(PC1とする)でMicrosoft IME以外のIMEとしてATOKをインストールし、かつMicrosoft IMEを削除(登録解除)したとき、ATOKをインストールしていない別のPC(PC2とする)で生じた現象だ。PC2ではPC1との同期によってMicrosoft IMEの登録が解除されるものの、ATOKのプログラムそのものは同期されないためATOKは利用できない状態に陥り、結果として日本語を入力できるIMEがなくなってしまったと思われる。
この問題を解決するには、同期している全てのPCのIMEを同じものでそろえるのが理想だろう。しかし、それができない場合は、例外的な設定のPC(前述の例ではIMEとしてATOKのみをインストールしているPC1)でIMEの同期を無効化する。PCごとにIMEの設定を変えたい場合も、同様に同期を無効化するとよいだろう。以下では、その方法を説明しよう。
IMEの同期を無効化するには、サインイン後にまず画面右端からスワイプしてチャームを呼び出し、[設定]−[PC 設定の変更]をタップする。または[Windows]+[I]キーを押して[PC 設定の変更]をクリックする。「PC 設定」画面が表示されたら、左メニューの[SkyDrive]−[同期の設定]をクリック/タップし、下にスクロールして「その他の設定」の[言語設定]を見つける。これがIMEの設定の同期をオン/オフするオプションである。これをオフにする。
IMEの選択肢から消えてしまったMicrosoft IMEを再登録するには、まずコントロールパネルの[言語]を開いてから、「言語の設定の変更」にある[日本語]の[オプション]をクリック/タップする。「言語のオプション」画面が表示されたら、「入力方式」の[入力方式の追加]をクリック/タップし、「Microsoft IME」を選択して[追加]ボタン−[保存]ボタンをクリック/タップしていく。
設定したら、設定チャームを開いて[キーボード]をクリック/タップしてみよう(あるいはデスクトップのタスクバーの端にある通知領域のIMEアイコンをクリックする)。IMEやキーボードの選択肢に[Microsoft IME]が登録されているはずだ。
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