ネットワールドは、パブリッククラウドサービス「NETWORLD CLOUD」の販売を開始した。ニフティからOEM供給を受けるパブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」に、複数の災害対策メニューや、迅速に仮想ネットワーク機器を配備する機能を用意するなど、独自のサービスを追加したもの。災害対策向けサービスを、2カ月間、無料で試用できるトライアル・キャンペーンも実施する。
ネットワールドは2015年10月23日、パブリッククラウドサービス「NETWORLD CLOUD」の販売を開始した。これは、ニフティが提供するパブリッククラウドサービス「ニフティクラウド」のOEM供給を受け、複数の災害対策(Disaster Recovery:DR)メニューや、仮想ネットワーク機器を配備する機能など、独自のサービスを追加したもの。なお、ネットワールドでは2015年2月からニフティクラウドを販売している。
NETWORLD CLOUDの特徴は、DRやバーチャルアプライアンスのダウンロードといった付加価値である。
例えば、災害対策に向けた「NETWORLD CLOUD DRサービス」では、米ヴイエムウェアの「vSphere Replication」を利用して、基幹システムのデータをNETWORLD CLOUD上のバックアップ仮想サーバーにコピーしておく。災害発生時には、待機していたクラウド側の仮想サーバーを起動することで、迅速にシステムを継続稼働可能にするという。
仮想化したデータベース管理サーバーで物理ストレージを利用しているユーザー向けには、NETWORLDCLOUD上にバックアップしたデータベースを仮想化したデータベース管理サーバーと連結させることも可能だ。これには、米Actifioのバーチャルアプライアンス「Actifio Sky」を利用しており、異なるデータベース利用方式のユーザに向けたサービスとして提供する。
さらに、本格的な常時ミラーリング型のDR(Hot DR)や高可用性(High Availability:HA)を求めるユーザーには、クラウド内のNetAppストレージにバックアップする「DRサービス for NetApp」を提供する。
NETWORLD CLOUDはネットワールドの販売パートナー各社による再販も可能で、プリペイド方式でも販売する。プリペイド方式を採ることで、企業ユーザーは予算を確保しやすい上に予定していた利用料金を超える心配がなくなる一方で、販売パートナーは請求金額が事前に分かるので再販しやすいとしている。
利用料金については、サーバーのタイプや利用するOS、ストレージの種類と容量、ネットワーク機能などによって細かくメニューが用意されている。例えば、高コストパフォーマンスモデルの「e-mini」は、1仮想CPU、5512Mバイトのディスク容量構成で2210円/月(税別)。利用可能なOSはCentOSやUbuntuが無料、Windows Serverが1仮想CPU当たり3500円/月(同)。
ネットワールドでは、NETWORLD CLOUD DRサービスを2カ月間、無料で試用できるトライアル・キャンペーンも実施する。対象は、2015年10月以降にネットワールド経由で、コンシューマーデスクトップ製品を除くVMware製品を新規購入したユーザー。
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