マイクロソフト、グーグル、IBMらがRESTful APIのインターフェースを記述するための標準フォーマットを推進する団体のファウンダーに。Swaggar 2.0の仕様をベースにLinux Foundationの下で活動を進める。
10年以上前、XMLの登場に続いてXMLベースのAPIを記述する標準フォーマット「WSDL(Web Services Description Language)」が提唱されました。WSDLにはAPIの仕様がマシンリーダブルな形で記述されており、APIを呼び出すためのプロトコルやデータフォーマットをあらかじめ知ることができます。WSDLを利用することで、APIをコールするためのコードを自動生成することが可能でした。
しかし、XMLベースのAPIは期待されたほど普及せず、現在ではよりシンプルなRESTful APIが事実上の標準となっています。
そして、2015年11月5日(米国時間)、RESTful APIのためのWSDLともいうべき、RESTful APIのインターフェースを記述するための標準フォーマットを推進する団体「Open API Initiative」が、The Linux Foundationの協力の下でマイクロソフト、グーグル、IBM、Intuit、PayPal、3Scale、Apigee、Capital One、Restlet、そしてSmartBearらによって結成されました。
インターネット上では多くのサービスが登場し、それらを組み合わせることで、いままでにない新しいアプリケーションが作り出せる環境が整ってきました。APIの重要度は飛躍的に高まってきており、Open API InitiativeはAPIのオープンな相互運用性を促進すると同時に可能性を拡大するためのものといえます。
Open API InitiativeがAPIの記述のために採用するのは、オープンソースで開発されてきたAPIフレームワークの「Swagger 2.0」です。
SwaggerはJSON形式でAPIを記述するフォーマットを用意しており、また記述するためのツールなども提供しています。Swaggerは、既にAmazon API GatewayなどのAPIツールで採用されています。
Open API InitiativeはSwaggerをベースに、より充実した標準にしていくと説明しています。
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