2014年4月にサポートが終了したOffice 2003。だが、それより新しいOfficeでもService Packレベルによってはすでにサポートが終了していることも。一目で分かる図で終了時期を明らかにする。
対象ソフトウエア:Office 2007/Office 2010/Office 2013/Office 2016(いずれもWindows用)
2014年4月、大きな話題となったWindows XPのサポート終了と同じタイミングで、マイクロソフトのOffice製品「Office 2003」もサポートが終わったことは記憶に新しい。
言うまでもなく、Office 2003以降にリリースされたOffice製品でも、サポートが終わる時期が決まっている。
特筆すべきは、マイクロソフトによるサポート(正確には延長サポート)が終了すると、セキュリティパッチの無償提供が停止されることだ。それ以後に発覚した脆弱(ぜいじゃく)性は修正されず、セキュリティ面でひどく脆くなってしまう。このサポート終了は実質的な「寿命」と言っていいだろう。
従って、サポートが終了するまでには、Officeを上位バージョンにアップグレードするといった対策を講じる必要がある。そのためには、何はともあれOfficeのサポート終了時期を把握しておかなければならない。
そこで本TIPSでは、Windows向けOffice製品を対象に、その時期を一目で分かるように図で表してみた。Windowsシステムのライフサイクル管理に役立てていただきたい。
Office 2003以降のWindows向けOffice製品を対象に、マイクロソフトの延長サポートがいつ終了するのか、以下の図にまとめてみた。
さて、利用中のOfficeのバージョンと上図を照らし合わせて「良かった、まだサポートされているな」と安心するのはまだ早い。
他のマイクロソフト製ソフトウエアと同様、Officeにも、リリース済みのセキュリティパッチや不具合修正パッチをまとめた「Service Pack(サービスパック、SP)」が提供されている。そして、Officeの各Service Packにもサポート終了時期が細かく規定されている。
もしService Packを全く適用していないか、あるいは古いService Packしか適用していないと、前述した各製品のサポート終了よりも、ずっと早い時期にサポートが終わってしまうのだ。Office向け更新プログラム(パッチ)を手動で適用している場合は、Service Packの適用漏れがないか、特に注意すべきだ。
このように、Office本体だけではなく、そのService Packについてもサポート終了時期を把握しておく必要がある。以下では、Service Packがリリース済みのOffice 2007/2010/2013を対象に、それぞれ説明する(Office 2016には、まだService Packがリリースされていない)。
■Office 2007の場合
Office 2007のサポート終了は2017年10月11日まで継続される。ただし、最新のService PackであるSP3を適用していない場合、サポートはすでに終了しているので要注意だ。
■Office 2010の場合
Office 2010のサポートは2020年10月14日まで継続される。ただし、最新のService PackであるSP2を適用していない場合、サポートはすでに終了しているので要注意だ。
■Office 2013の場合
Office 2013のサポートは2023年4月12日まで継続される。ただし、最新のService PackであるSP1を適用していない場合、サポートはすでに終了しているので要注意だ。
インストール済みのOfficeのバージョンやService Packレベルを確認する方法については、次のマイクロソフト提供の情報が参考になる。
Office 365のようなサブスクリプション契約に基づいてOfficeをインストールしている場合は、上記ページに参考にしてOfficeのバージョンを特定してから、前述のサポート終了時期の図と照らし合わせていただきたい。
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