記事「Javaの実行環境JREをWindowsにダウンロードしてインストール、セットアップ設定、アンインストール」で解説したように、「スタート」→「コントロールパネル」→「システム」とたどって、環境変数の設定を行う(参考)。
「●●のユーザーの環境変数」から「新規」を選択して、「変数名」に「PATH」、「変数値」に「php」のフォルダを置いた「C:\php」を指定する(図10)。
このとき、下の「システム環境変数」内に「PATH」があれば、「;」の後に、「C:\php」を追加する。
全て「OK」をクリックして閉じる。
実際にPHPがインストールされているかどうかを確認してみよう。
第1回目で解説したように、「cmd」と打ち込んで、コマンドプロンプトを起動する。コマンドプロンプト内に下記のように入力して、「Enter」キーをたたく。
php -v
すると、図11のようなエラーが表示される。
この場合は、下記のURLから「Visual C++ 再頒布可能パッケージ」をダウンロードしてインストールする必要がある(図12)。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=48145
図12から「ダウンロード」をクリックして、表示される画面から、「vc_redist.x86.exe」にチェックを入れて「次へ」をクリックする(図13)
すると、ブラウザの下にダウンロードの表示が出るので、今回は「実行」をクリックして、直接インストールをする(図14)。インストールの画面に従っていくと、インストールはすぐに終了する。
では、これで、再度コマンドプロンプトを起動して「php -v」と入力してみよう。
図15のようにphpのバージョンと情報が表示される。これで、phpはインストールされていることになる。
今回のPHPはSetup.exeを実行してインストールしたわけではないので、アンインストールという作業は存在しない。C:\phpのフォルダを丸ごと削除し、環境変数を元に戻すだけでOKだ。
設定を戻した後、再度コマンドプロンプトを起動してphpのバージョンを確認してみた(図16)。
今回はPHPのインストールとアンインストール方法について解説した。冒頭で述べた通り、PHPで作られたソフトウェアはたくさんあるので、Windowsだけだが、本稿をPHPソフトウェアを実行する際の参考にしてほしい。
また、PHPソフトウェアの中には、WordPressなどのように、PHPのプログラミングで設定ファイルをカスタマイズすることがある。PHPの文法については、少し古いが下記連載を参考にしてほしい。実行環境は5.5だが、今回インストールした7.0でも文法上は大きな違いはないはずだ。
薬師寺国安事務所代表。Visual Basicプログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。
1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット「PROJECT KySS」を結成。
2003年よりフリーになり、PROJECT KySSの活動に本格的に参加。.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。
Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindowsストアアプリを多数公開中。
Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。
Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。
Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。
Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。
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