コマンドプロンプトでJavaを実行する場合に必要な「環境変数」の設定を行う。この設定を行っていないと、JREを使って動くソフトウェアを実行するのに影響が出たり、Javaのコマンドを実行する際にJavaのさまざまなコマンド(exeファイル)があるフォ ルダに移動するか、そこまでのパスを指定して実行する必要があったりと、コマンドの実行が面倒になるので、設定しておく必要がある。
インストール時に特に変更していない場合、JREは「C:\Program Files\Java\jre1.8.0_77」のフォルダにインストールされている。
なお、環境変数を設定していなくても、「cd」コマンドで「C:\Program Files\Java\jre1.8.0_77\bin」に移動して「java」と入力するか、コマンドプロンプトで「C:\Program Files\Java\jre1.8.0_77\bin\java」と入力すると、実行することはできるが、これでは、コマンドの実行に手間が掛かってしまう。環境変数を設定することで、どこにいてもjavaコマンドが実行できるのだ。
まず、「スタート」→「コントロールパネル」→「システム」と選択する。「システム」の画面から、左に表示されている項目から、「システムの詳細設定」を選択する(図9)。
表示される画面から、「詳細設定」タブを選択し、「環境変数」ボタンをクリックする(図10)。
表示される画面から「{Windowsのユーザーid}のユーザー環境変数」から「新規」ボタンをクリックする(図11)。
「新しいユーザー変数」の画面が表示される。「変数名」には「JAVA_HOME」と指定する。「変数値」には、図8のJREをインストールしたフォルダを指定する(図12)。
次に、「システム環境変数」の中にある「Path」を選択して「編集」をクリックする。すると図14のように表示される。「変数値」に筆者の場合は「C:\ProgramData\Oracle\Java\javapath;JAVA_HOME%bin」と表示されている。
「Path」の変数値の中に図12で設定した「JAVA_HOME\bin」が追加されている必要があるので、追加されていない場合は、入力して追加する(図13)。
以上で環境変数の設定は完了だ。なお、環境変数「Path」の設定はコマンドプロンプトで「Path」と入力しても確認できる。他にも、環境変数についてトラブルがあった場合は、下記記事を参考にしてほしい。
正常にJavaがインストールされているかどうかを確認してみよう。
「スタート」画面の下に表示される「プログラムとファイルの検索」欄に「cmd」と入力する(図14)。
すると、コマンドプロンプトの画面が表示されるので、「java -version」と入力してみる。すると図15のように、Javaのバージョンと情報が表示される。これで無事Javaがインストールされていることが確認できた。
表示されない場合は、JREがインストールされたフォルダと環境変数の設定が合っているか、文字列を正確に確認してほしい。
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