初めてWebデザインする人がマスターしておきたいCSSの基本的な書き方初心者のためのWebアプリ開発超入門(4)(2/2 ページ)

» 2016年09月12日 05時00分 公開
[金城俊哉]
前のページへ 1|2       

まずはCSSの書き方をマスターしよう

 CSSは、テキストやイメージなどのHTMLの要素の見栄えを設定します。例えば、「背景の色を黄色にする」、「文字のサイズを12ピクセルにする」など、「見栄え=スタイル」に関する部分は、すべてCSSで指定します。

 前の項目では、CSSのコードを作成して、見出し1の文字色を赤にしました。このようなスタイルの設定をCSSルールと呼びます。

point
CSSでスタイルを設定する(CSSルールの定義)

セレクターとプロパティ

Onepoint

 CSSで設定したスタイルをHTMLに適用するときに、どの要素に対して適用するのかを指定します。この指定する部分のことをセレクターと呼びます。

セレクターをHTML要素にする(タイプセレクター)

 セレクターには、「h1」や「p」、「body」などのHTML要素を指定できます。h1をセレクターにした場合は、HTMLドキュメント内のh1要素が設定されているテキストに対してCSSルールが適用されます。

セレクターを独自の名前にする(クラスセレクター。IDセレクター)

 セレクターとして「menu」などの独自の名前を使うことができます。この場合は、CSSルールを適用したいHTMLの要素に対して、セレクター名を記述します。

Onepoint

プロパティとプロパティ値


 プロパティ(属性)とは、設定する具体的なスタイルの種類を指します。プロパティ値とは、プロパティに設定する値のことです。

具体的な内容は宣言部分に記述する

 プロパティにプロパティ値を設定することを宣言と呼びます。プロパティと値の間に「:」(コロン)を付けることで、プロパティに値が設定されます。宣言の最後には「;」(セミコロン)を付けます。

宣言部分の記述

セレクターを使ってCSSを適用しよう

 セレクターには、CSSルールを適用する対象を指定する働きがあります。セレクターは、直接、HTMLの要素名を指定するタイプと、独自の名前をセレクター名とするタイプがあります。

Onepoint

タイプセレクター


 タイプセレクターは、bodyやh1などの要素名をそのままセレクターとして使用します。例えば、h1をタイプセレクターとして設定しておくと、HTMLドキュメント内のすべてのh1要素にCSSルールが適用されます。

 見出しを設定するh1、h2の各要素と、段落を設定するp要素の文字色を設定する例です。この場合、HTMLドキュメントに記述されたすべてのh1、h2、p要素に対して、それぞれCSSルールが適用されます。

タイプセレクターの使用例(Type.html)
Webブラウザーで表示したところ

クラスセレクター

 クラスセレクターは、任意の名前をセレクターとして使うことができます。適用したい要素には、class属性にセレクター名を設定することでCSSルールを適用します。

 クラスセレクターを設定するときはセレクター名の前に「.」(ピリオド)を付ける決まりになっています。ここでは、redというセレクター名を持つCSSルールを作成して、HTMLドキュメントのp要素に適用してみることにします。

クラスセレクターの使用例(Class.html)
Webブラウザーで表示したところ
Onepoint

idセレクター


 idセレクターは、クラスセレクターと同様に任意の名前をセレクターとして使うことができます。ただし、idセレクターは、「1つのページにつき一度しか利用できない」という制限があります。なので、ページのヘッダーやフッターなど、ページ上に1つしか存在しない要素に対してCSSルールを適用したい場合に使用します。

 idセレクターは、任意のセレクター名の前に「#」(シャープ)を付けます。HTMLの要素に適用するさいは、開始タグの内部でid属性を使用して「id="idセレクター名"」のように記述します。

CSS
HTMLドキュメント

Memo クラスセレクターを適用する要素を限定する

 クラスセレクターでは、適用する要素を限定することができます。例えば、p要素だけに適用できるクラスセレクターの場合は、「p.red」のようにセレクター名「.red」の前に要素名の「p」を指定します。

 このようにするとp要素の開始タグで<p class="red">と記述した場合にだけCSSルールが適用されます。

CSS
HTMLドキュメント

Memo idセレクターを適用する要素を限定する

 idセレクターにおいてもクラスセレクターと同じように、適用する要素を限定することができます。

 この場合、「#セレクタ名」の前にHTMLの要素名を書きます。

CSS
HTMLドキュメント

書籍紹介

JavaScript Web開発パーフェクトマスター

JavaScript Web開発パーフェクトマスター

金城俊哉著
秀和システム 3,672円

JavaScriptは、Webアプリ開発の定番言語です。本書は、JavaScriptの初学者向けにWebアプリ開発に必要なノウハウを、ボトムアップ方式で基礎から応用までやさしく解説します。

若手プログラマーが講師となって、JavaScript未体験のエンジニアに手ほどきをするというペアプロ形式で説明していくので、プログラミングスクールで1対1のレッスンを受けている感覚で読み進めていただけます。開発現場ですぐに役立つ技が満載です!

注文ページへ


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

Microsoft & Windows最前線2025
AI for エンジニアリング
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。