本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、「hostname」コマンドです。
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本連載では、Linuxの基本的なコマンドについて、基本的な書式からオプション、具体的な実行例までを分かりやすく紹介していきます。今回は、ホスト名を表示/設定する「hostname」コマンドです。
「hostname」は、システムのホスト名を表示するコマンドです。「rootユーザー(スーパーユーザー)」の場合は、ホスト名を変更することもできます。
hostnameの別名コマンドとして、「domainname」「dnsdomainname」「nisdomainname」「ypdomainname」があります。例えば、domainnameコマンドは「hostname -d」に相当し、hostnameコマンドと同じように使用できます。
hostnameコマンドの主なオプションは次の通りです。
短いオプション | 長いオプショ | 意味 |
---|---|---|
-a | --alias | ホストの別名(alias)があれば表示する |
-d | --domain | DNSドメインの名前を表示する |
-f | --fqdn,--long | FQDN(Fully Qualified Domain Name)を表示する |
-A | --all-fqdns | 全てのFQDN(FQDNs)を表示する |
-i | --ip-address | ホストのIPアドレスを表示する。設定時も使用可能 |
-I | --all-ip-addresses | 全てのアドレスを表示する |
-s | --short | 短い形式のホスト名(最初のドットまでの名前)を表示する |
-y | --yp,--nis | NISドメイン名を表示する。設定時も使用可能 |
-v | --verbose | 起こっていることを逐一表示する(verboseモード) |
-F | --file filename | 新しいホスト名を指定したファイルから読みこむ(「#」から始まる行はコメント扱い) |
「hostname」を単独で実行すると、ホスト名が表示されます。「-s」オプションを付けると「短い名前(最初のドットまでの名前)」、「-f」オプションを付けると「FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)」が表示されます。
なお、FQDNはドメイン名なども含めた名前で、例えば「atmarkit.co.jp」というドメインの「www」というホストであれば、「www.atmarkit.co.jp.」のように表示されます。
ホスト名とドメイン名を設定していない場合は、「localhost.localdomain」と表示されます。
hostname
(ホスト名を表示する)(画面1の赤枠部分)
hostname -s
(短い名前のホスト名を表示する)(画面1の青枠部分)
「hostname 新しいホスト名」で、新しいホスト名を設定できます。なお、この操作にはroot権限が必要です。
プロンプトに「ユーザー名@ホスト名」が表示されている場合は、ログインし直すとプロンプトの表示も変わります。
hostname 新しいホスト名
(新しいホスト名を設定する(root権限が必要))(画面2)
PC-9801N/PC-386MからのDOSユーザー。1992年より生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当。のち退社し、専業ライターとして活動を開始。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『はじめてでもわかるSQLとデータ設計』『シェルの基本テクニック』など。2011年より、地方自治体の在宅就業支援事業にてPC基礎およびMicrosoft Office関連の教材作成およびeラーニング指導を担当。
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