Windows 10でLinuxプログラムを利用可能にするWSLをインストールする(バージョン1803以降対応版)Tech TIPS

Windows 10では、Linux向けのバイナリプログラムをそのまま実行できるようになるWSL(Windows Subsystem for Linux)が提供されている。ただ、別途インストールが必要だ。本TIPSでは、そのインストール方法を解説する。

» 2018年10月11日 05時00分 公開
[打越浩幸デジタルアドバンテージ]

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連載目次

対象OS:Windows 10バージョン1709以降(64bit版のみ)


WSL(Windows Subsystem for Linux)とは?

 Windows 10ではLinuxのプログラムを実行可能にする「WSL(Windows Subsystem for Linux)」が利用できる。当初、このWSLは実験的なβ版(当時の名称は「Bash on Ubuntu on Windows」)として提供されていたが、Windows 10 バージョン1709(ビルド16299)以降では正式なOS機能の一つとなっている。

 現在ではLinuxシステムとの互換性も向上した他、Microsoft Store経由でのインストール、Ubuntu以外のディストリビューションの提供、コマンドプロンプトからWSLのコマンドを呼び出し可能になるなど、機能も向上している。

Linxu環境をエミュレーションするWSL Linxu環境をエミュレーションするWSL
WSLはWindows OS上でLinuxの実行環境を実現するサブシステムである。Linuxのプログラムが発行したAPIやファイルアクセス要求などをWindows OSのAPIやファイルシステムアクセスなどに変換して、Linuxのバイナリプログラムをそのまま実行できるようにしている。Ubuntuの他、OpenSUSE、SLES(SUSE Linux Enterprise Server)、Debian、Kali Linuxなどのディストリビューション向けのプログラムをそのまま実行できる。

 Ubuntuやその上で動作するBashシェルについては、以下の記事も参照していただきたい。

 本TIPSでは、このWSL環境のインストール方法についてまとめておく。

[注意]旧β版のBash On Ubuntu on Windowsについて

 lxrunやbashコマンドでインストールしていた開発当初のβ版の「Bash On Ubuntu on Windows」は、内部的には、本TIPSで解説するMicrosoft Store版のUbuntuディストリビューションとは別のインスタンスとしてインストールされている。すでにメンテナンスもされていないので、「lxrun /uninstall」コマンドで削除しておいた方がよい(TIPS「Windows 10のBash on Ubuntu on Windows環境を初期化/再インストールする」参照)。


手順1.WSL機能を有効にする

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