突発的に起こるマイナス感情。自分なりの「鎮め方」を幾つか持っておくと便利です。
本連載は、書籍「感情スイッチを切りかえれば、すべての仕事がうまくいく。」(竹内義晴著、すばる舎)を基に、出版社の許可を得て、筆者自身が@IT読者向けに再構成したものです。
「感情コントロール」で思い出すのは、私がまだ管理職になりたてだった時代の、プログラマーIさんとのやりとりです。
ある日の夕方、私はたくさんのやるべき仕事とPCの前で格闘していました。そのときです。デスクの左横に座っていたIさんが、「これはどうしたらいいですか?」「あれはどうしたらいいですか?」と、判断をゆだねる質問をあれやこれやとしてきたので、私はつい不機嫌な態度で怒鳴ってしました。「そんなことは自分で考えてくださいよ!」
……Iさん、ごめんね。私イライラしていました。
周りに不快な感情をまき散らさず、いい気分で働くためには、感情コントロールが大切ですよね。
これまでの回で、感情コントロールには「気付く」「受け入れる」「鎮める」「切りかえる」「活かす」の5つのステップがあるとお話ししてきました。
今回はステップ3、「鎮める」です。感情コントロールの中で、多くの人が最も興味があるのは「鎮める方法」かもしれません。
感情的になったときは、おいしいものを食べたり、アルコールで憂さを晴らしたり、温かいお風呂に入ってリラックスしたり、諦めて早く寝たり……というのもいい対処法だと思います。でも、アルコールでますます感情的になったり、諦めて寝ようと思っても「あの体験」が頭の中をぐるぐる回って寝付けない夜もあったりするものです。感情は放っておくと流されやすいですよね。
そこで、気軽に試せる「感情を鎮める方法」を幾つか紹介します。
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