IBM、「ハイブリッドクラウド投資」の可視化・是正支援ツールを公開「DX」に向けたクラウド投資の把握と改善策を提案

IBMは、ハイブリッドクラウド環境の投資効果を可視化できる「資産・コスト管理ツール」の提供を開始した。企業向けのクラウド選定支援・調達管理サービス「Cloud Brokerage Services」の一環として展開する。

» 2017年06月12日 10時00分 公開
[@IT]

 IBMは2017年6月8日(米国時間)、ハイブリッドクラウド環境を推進する企業向けの総合支援サービス「IBM Cloud Brokerage Services(以下、Cloud Brokerage Services)」の一環として、その投資効果を可視化し、改善提案を行う新アプリケーション「Cloud Brokerage Services Cost and Asset Management(以下、Cost and Asset Management)」の提供を開始した。

 Cloud Brokerage Servicesは、計画、購入履歴、利用状況などのクラウドITサービス管理について、他社クラウドサービスも含めた統合管理体制の構築を支援するサービス。Cost and Asset Managementでは、

  1. 総コストとコスト発生傾向
  2. 予算追跡
  3. ポリシー準拠のチェック
  4. 資産の位置(データの保存場所)
  5. 支出につながる資産の種類

 を可視化できるようにする。例えば「クラウドサプライヤー間での資産・コストの変化や偏りを的確に把握できれば、それらが大きな問題になる前に対処できるようになる」とIBMはツールのメリットを説明している。

 またCost and Asset Managementでは、予測分析機能を基にした「次に取るべきステップ」や「ハイブリッドクラウドガバナンスの的確な設定」なども提言してくれる。例えば、以下の対処が可能だ。

  • 現在のコストと予想コストを可視化。実際のチャージバック(費用配賦)に基づいて、予算と支出実績を追跡する
  • クラウド管理のベストプラクティスとIBMのノウハウを組み合わせた「財務・技術ポリシーテンプレート」を使い、ガバナンス上の管理ポイントを確立し、それを強制的に適用する
  • クラウドインベントリや支出目標などの変更において、「どの項目を優先すべきか」「どの順番で実施するか」をシミュレートする

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