本連載では、書籍『子どもの“プログラミング的思考”をグングン伸ばす本』の中から、Excelの機能を使って作ったゲーム(VBAではない)を通じて、「コンピュータがどう考えているのか」を学べる章を厳選して転載する。「Excelの機能を使う」こと自体も「プログラミング」に通じていることを体感してほしい。今回は、コーディングなしでもできる「文字列結合」と「自動化」について。
書籍の中から有用な技術情報をピックアップして紹介する本シリーズ。今回は、秀和システム発行の書籍『子どもの“プログラミング的思考”をグングン伸ばす本(2017年3月1日発行)』からの抜粋です。
ご注意:本稿は、著者及び出版社の許可を得て、そのまま転載したものです。このため用字用語の統一ルールなどは@ITのそれとは一致しません。あらかじめご了承ください。
※編集部注:前回記事「Excelオートフィルのこんな設定が役に立つの?」はこちら
お父さんがダイゴ君の部屋で話をするのが日課となりつつあります。
お父さんはダイゴ君のパソコンのエクセルを立ち上げて、何かを入力しています。
ダイゴ君がのぞきこむと、お父さんは、ひらがなを入力しています。
ダイゴ、“おまえの すきな めしは おすし”だったね
おすしは好きだけど、でも、あとの文章はいきなり何の質問? 親戚(しんせき)からのお土産(みやげ)はさしみ?
お父さんの試験(しけん)のごほうびは何だと思う? これが今回の問題だよ。ちなみにエクセルは答えを知っているんだよ
エクセルがお父さんのご褒美(ほうび)を知っているはずがありません。
エクセルが理解できる何か、規則があるんだね?
ダイゴ君の気づきにお父さんは満足そうに笑っています。
ひらがなで書いているのも怪しいなあ。3つのセルに分けて書いているのも意味がありそうだなあ。お寿司(すし)に刺身(さしみ)かあ。どんな規則が隠されているんだろう…
ダイゴ君は、画面を見つめてじっと考えています。
お父さんは、一生懸命に考えているダイゴ君を見ながら嬉しそうにうなづいています。目の前の課題に必死になって取り組んでいるわが子を見て頼もしく思っていたのでした。
ダイゴ君は、頭脳をフル回転させているのですが、今回は苦戦しています。ダイゴ君はヒントを手に入れるためにある策を思いつきました。
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