本連載では、書籍『子どもの“プログラミング的思考”をグングン伸ばす本』の中から、Excelの機能を使って作ったゲーム(VBAではない)を通じて、「コンピュータがどう考えているのか」を学べる章を厳選して転載する。「Excelの機能を使う」こと自体も「プログラミング」に通じていることを体感してほしい。初回は、オートフィルが持つ「規則性」と「繰り返し」について。
書籍の中から有用な技術情報をピックアップして紹介する本シリーズ。今回は、秀和システム発行の書籍『子どもの“プログラミング的思考”をグングン伸ばす本(2017年3月1日発行)』からの抜粋です。
ご注意:本稿は、著者及び出版社の許可を得て、そのまま転載したものです。このため用字用語の統一ルールなどは@ITのそれとは一致しません。あらかじめご了承ください。
この本は世のお父さんと子どもたちのために書きました。
お父さんにとってなじみの深い「エクセル」と、子どもたちの好きな「ゲーム」を掛け合わせることによって、“考えることの面白さ”と“ プログラミングの楽しさ”を伝えられたらと思っています。
取り上げた「エクセルゲーム」は、気軽で、なおかつ手品のように意表を突く仕掛けのあるものばかりです。
親子のコミュニケーションにも使えるようにと考えています。
エクセルというと仕事で使う頭のよいソフトというイメージがありますが、こんなにも遊び心のある一面を持っていることに僕も驚かされました。人にもソフトにもいろんな顔があるんですね。
この本を手にとってくださった方が、プログラミングに興味を持ってくれたら、とてもうれしいです。
とはいえ、読み物としても楽しく読み進めることができるように心がけました。「ぼくも何かゲームをつくってみようかな」とお子さんが思ってくれたら、これもまた著者にとって望外の喜びです。
横山 達大
この本に登場するエクセルゲームのサンプルは、次のURLからダウンロードできます。
エクセルには「オートフィル」という機能があります。例えば、任意のセルに「1月」と入力して、オートフィルを使うと2月、3月、…と自動入力されます。効率的に入力するのには欠かせない便利な機能です。そんなオートフィルもお父さんの手にかかると…
ダイゴ、エクセルの新規ブックを開いてごらん。そしたら、好きなセルに『水』と入力してごらん
いったい何を始めるつもりだろう…
ダイゴ君はお父さんに言われたとおりにしました。
よろしい。セルを選択したときにセルの右下に表示される小さな四角形をフィルハンドルと言うんだけど、それをドラッグすると値がコピーされるんだよ。知っていたかい?
知らなかったよ。『水』と書いたセルを選択して、右下の、これか、あら、マウスを合わせると黒い十字の形に変わったぞ
それでいい。そのまま下方向にドラッグしてごらん
あれ、なんだこれは!? 曜日だね
オートフィルはとても便利だから色々と試してみるといいよ
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