【Google Chrome】起動時のページとプロキシ、検索エンジンを変更するGoogle Chrome完全ガイド

Google Chromeに限らず、Webブラウザを使い込んでいくと、変更したくなるデフォルトの設定があります。そのうち、起動時のページとプロキシ、検索エンジンの設定について説明します。

» 2020年01月08日 05時00分 公開
[島田広道デジタルアドバンテージ]

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「Google Chrome完全ガイド」のインデックス

連載目次

Chromeはプロキシサーバに対応しています Chromeはプロキシサーバに対応しています

 本稿では、「Google Chrome」(以下、Chrome)の起動時に表示されるページや検索エンジンをカスタマイズしたり、プロキシサーバ経由で接続したりする方法について説明します。

Chromeが起動したときに表示されるページを変えるには

 Chromeを起動したとき、デフォルトでは新規ページが表示されます(新規といっても、Google検索の入力フォームと、よく開いているページのサムネイルが載っています)。

 これを好みのWebページに変更できます。それにはまず右上隅のメニューボタンをクリックして、表示されたメニューで[設定]をクリックします。

Chromeの設定画面を開く手順 Chromeの設定画面を開く手順

 するとChromeの設定画面(chrome://settings/)が表示されるので、左ペインの[起動時]をクリックします(直接「chrome://settings/onStartup」を開いても構いません)。すると右ペインに起動時の表示ページの設定ページが表示されます。

 ここで[前回開いていたページを開く]ラジオボタンを選ぶと、前回Chromeを終了した時点で開いていたページが再び表示されるようになります。また、[特定のページまたはページセットを開く]ラジオボタンを選ぶと、特定のWebページを1枚または複数枚、起動時に自動で表示できます。

Chromeの起動時に表示されるページの設定 Chromeの起動時に表示されるページの設定

●あらかじめ開いておいたWebページを登録させると簡単

 特定のWebページを起動時に開きたい場合、あらかじめ対象のWebページをChromeのタブで開いてから、[特定のページまたはページセットを開く]−[現在のページを使用]をクリックすることで、Chromeに自動登録させるのが簡単です。複数のページを開いておけば、それらのページ全てが起動時に表示されるようになります。

あらかじめ開いておいたWebページを自動的に登録 あらかじめ開いておいたWebページを自動的に起動時ページとして登録

 このとき、設定しているのとは別のChromeのウィンドウを開いていると、そこに表示されているWebページも上記の一覧に表示されてしまうので注意しましょう。

●直接URLを指定して起動時のページを登録するには

 起動時に表示されるWebページは、URLを直接指定して登録することもできます。例えば、接続元の端末の種別によって自動的に最適なWebページにリダイレクトされる場合は、[特定のページまたはページセットを開く]−[新しいページを追加]をクリックして、リダイレクト前のURLを登録するのがよいでしょう。

URLを直接指定してChrome起動時の表示ページを登録 URLを直接指定して起動時ページを登録

 複数のページを登録するには、ページごとに上記の追加手順を繰り返します。

●ワンタッチで特定のページに戻れるようにするには

 ツールバーに[ホームボタン]を追加し、それがクリックされると特定のWebページが表示される(戻る)ようにすることもできます。前述の起動時のページと似ていますが、それぞれ別々のWebページを設定できます。

 それにはまず、前述の手順で設定ページを開いてから左ペインで[デザイン]を選びます(直接「chrome://settings/appearance」を開いても構いません)。次に、右ペインの[ホームボタンを表示する]スイッチをオンにしてから、以下のようにホームボタンをクリックしたときに表示されるページを選択します。

[ホームボタン]をクリックすると特定のページに戻るための設定 [ホームボタン]をクリックすると特定のページに戻るための設定

プロキシサーバ経由でChromeからサイトに接続するには

 企業などの組織内システムでは、内部設置の「プロキシサーバ」を経由しないとインターネット上のサイトに接続できないことがよくあります。

企業内システムにおけるプロキシサーバの例 企業内システムにおけるプロキシサーバの例

 Chromeはもちろんプロキシ経由での接続にも対応しています。Windows OS版Chromeの場合、ChromeはWindows OSでのプロキシ設定をそのまま利用します。つまり、Windows OS側でプロキシの設定が済んでいれば、Chromeでは設定を追加することなくプロキシ経由で接続できます。

 またWindows OSでは、Microsoft Edge(Edge)Internet Explorer(IE)のプロキシ設定もWindows OSと共通です。そのため、これらの標準ブラウザでプロキシの設定をしたことがあれば、やはりChromeでの設定は不要です。一方、Mozilla Firefoxのプロキシ設定はWindows OSと別個であり、その設定はChromeやEdge、IEに反映されないので注意が必要です。

 ここではプロキシ経由でChromeを使うために、Windows 10でプロキシを設定する手順を説明します。まずは、[設定]アプリ−[ネットワークとインターネット]−[プロキシ]を開きます。

Windows 10で「ネットワークとインターネット」設定ページを開く(1/2) Windows 10で「ネットワークとインターネット」設定ページを開く(1/2)
Windows 10で「ネットワークとインターネット」設定ページを開く(2/2) Windows 10で「ネットワークとインターネット」設定ページを開く(2/2)

 [プロキシ]設定ページでは、大別して自動設定と手動設定が選択できます。プロキシサーバの管理者から提供されているはずの設定情報に従って、どちらかを選択する必要があります。またプロキシの設定項目の意味については、以下のMicrosoft公式ブログ記事が大いに参考になります。

 自動設定の場合は、以下のように設定します。なおWPADにはセキュリティ上の問題があるので注意してください(詳細は上記ブログ記事に記されています)。

プロキシの自動設定 プロキシの自動設定

 手動設定の場合は、「手動プロキシ セットアップ」までスクロールしてから、以下のように設定します。

プロキシの手動設定 プロキシの手動設定

 どちらの場合も、設定が済んだら[保存]ボタンを忘れずにクリックしましょう。

Chromeのデフォルトのインターネット検索エンジンを変更するには

 Chromeは、デフォルトでGoogle検索を利用して、インターネット検索を実行します。これをGoogle検索ではなく、BingまたはYahoo! JAPANに変更することも可能です。それにはまず、Chromeの設定画面で[検索エンジン]を選びます(直接「chrome://settings/search」を開いても構いません)。次に、右ペインの[アドレスバーで検索される検索エンジンです]にあるプルダウンリストボックスで、検索エンジンを選択します。

Chromeのデフォルトの検索エンジンを変更する Chromeのデフォルトの検索エンジンを変更する

 以後、アドレスバーや新規ページのGoogle検索フォームからインターネット検索を実行すると、上記で選んだ検索エンジンが利用されます。

 さらに、[検索エンジンの管理]をクリックすると、別の検索エンジンを手動で追加できます。それだけではなく、Chromeが自動的に追加した検索エンジンもここで確認できます。具体的には、ユーザーが過去に利用した特定のサイト内検索機能をChromeが自動的に学習し、検索エンジンとして追加登録することがあります。

Google/Yahoo! Japan/Bing以外の追加の検索エンジン Google/Yahoo! Japan/Bing以外に追加された検索エンジン

 この機能については、「Google ChromeでGoogle以外の検索エンジンを使って素早く検索する」に設定手順や詳細を記しましたので、そちらを参照してください。

■更新履歴

【2020/01/08】最新情報を反映しました。スクリーンショットを刷新しました。

【2018/07/11】スクリーンショットと図を追加・更新しました。最新の情報を反映しました。

【2018/01/15】初版公開。


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