裁量労働制なら勤務中に冬眠できますか?IT用語解説系マンガ:食べ超(135)(4/4 ページ)

» 2018年03月14日 05時00分 公開
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社長「わが社も裁量労働制の可能性を模索していきたい!」わたし「社長ちょっとここにお座りくださいませ」社長「褒めてもらえるのかな」わたし「裁量労働制は「いくらでも仕事を詰められる魔法の箱」ではありません!」社長「ええええ違うの!?」社長「一気にやる気を失った……」わたし「私たちIT系ワーカーはきちんとした裁量労働制なら大歓迎ですよ!」社長「きちんと!?」社長「分からなくなってきた……きちんとした裁量労働制とは何なのか」おばあちゃん「これは社長の脳内回路図よ」仕事の効率を上げる 私がすごいアイデアを出す 給料を減らす 会社がもうかる わたし「なるほど。これが太過ぎですね」わたし「ここをチョッキンしてみませんか」社長「それは無理……!!」
社長「給料を払いたくないというのは経営者の本能のようなものなんだ。分かってくれ!」わたし「ちゃんとした経営者に失礼ですっ」おばあちゃん「カリフォルニアのベンチャーたちは量子裁量制を試験導入してるわよ」わたし「量子」おばあちゃん「従業員がそれぞれ固有の仮想的な量子状態を持ち……業務が完了したところで波動関数が収束するの」おばあちゃん「その観測結果によって業務が裁量性労働であったかどうかが決まるわけ」わたし「「サイコロで決める」のとどれくらい違うのかが分からないんですけど……」社長「「フレックスみなし労働時間」というのはどうかね?」わたし「悪徳経営者とみなしますぞ」社長「経営者にとっていい感じになる裁量労働制を考えて欲しいのだ!」荒木さん「それこっちに投げるんですか」社長「あっいい感じになってきた」みなし社員を創造しみなし業務をやらせれば人件費はゼロになる……!!おばあちゃん「ちょっと薬が強過ぎたかな?」わたし「労使の相互理解難しいですねー……」

筆者プロフィール

倉田タカシ

倉田タカシ

イラストレーター、マンガ家、文筆業、Web制作業。

著書「母になる、石の礫【つぶて】で」(早川書房)

河出書房新社『NOVA2』『NOVA10』、東京創元社『量子回廊』に短編を収録。共作Web企画『旅書簡集 ゆきあってしあさって』に参加中。

http://yukiatte.tumblr.com/



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