楽天コミュニケーションズは、IT開発者を対象とした就業環境調査の結果を発表した。開発以外の業務に携わっている割合は75%を超え、Web APIを活用したことがある割合は半数以上だった。
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楽天コミュニケーションズは2019年3月12日、「IT系開発者の就業環境に関する調査」の結果を発表した。同調査では、IT関連システムの開発やプロジェクトへの従事者516人を対象に、就業状況や利用しているツール、プログラム言語などについて調べた。
まず就業状況については、開発業務に限られず、業務内容が多岐にわたるケースが大半を占めている現状が明らかになった。
開発以外の業務にも携わっている割合は75.8%で、その中で最も回答数が多かった開発以外の業務は「顧客との折衝・交渉」で61.1%が答えた(複数回答)。他には、「メンバーへの研修、教育、指導」「社内会議の調整・プレゼン」「コスト管理」「請求・支払管理」が多かった。
次に、開発業務の効率化のために活用しているツールを聞いたところ、「バージョン管理ツール」が最も多く、45.2%が利用していた(複数回答)。次いで、「IDE(統合開発環境)」「タスク・プロジェクト管理ツール」「コミュニケーション・コラボレーション」が続いた。「RPA・自動化ツール」が18.2%あった一方で、「特にない」との回答も22.5%あった。
開発中のシステムやアプリケーションの目的が自社利用か社外導入かを聞いたところ、自社利用が43.0%、他社向けが43.2%、両方が13.8%だった。楽天コミュニケーションズでは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の潮流の中、社外導入目的の開発だけでなく、ビジネス環境の変化にも即対応できるよう内製化が広がりを見せていることがうかがえると分析している。
また、これまでの開発経験でWeb APIを活用したことがあると回答した割合は、55.2%だった。Web APIを利用して開発したシステムやアプリケーションの種類で多かったのは、「情報系システム」(60.7%)や、「生産管理・基幹業務」(50.9%)、「コミュニケーション・コラボレーションツール」(33.0%)だった(複数回答)。
最後に、今後需要が高くなると考えているプログラム言語を聞いたところ、「Java」「JavaScript」「Python」などが回答に挙がった。
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