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» 2021年07月02日 05時00分 公開

[Python入門]Pythonってどんな言語なの?Python入門(2/2 ページ)

[かわさきしんじ,Deep Insider編集部]
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Pythonを学ぶための環境

 Pythonに限らず、プログラミングを学ぶ早道は、実際に試せる開発環境を準備して、あれこれと手を動かしながら学習することだ。これには開発環境を入手し、手元のコンピュータにインストールして、必要な初期設定を行い……、と従来であればなるところだ。

 しかし、学習環境の構築は初心者には(心理的にも物理的にも)大変なところがある。会社や学校にそうした環境があるのなら、管理者のいうことに従って、それらを使わせてもらって、本連載の内容を試していくのが一番よい。チャレンジしてみようという方は、ご自分でPythonをインストールした上で、WebブラウザでPythonプログラムを入力したり実行したりできる「Jupyter Notebook」を追加でインストールしてもよいだろう。

 「それはちょっと……」という方には、ありがたいことに、すぐにWebで利用できるPython環境が幾つも用意されている。こうした環境は、Google Colaboratoryなど、多数のサイトが提供しているが、ここでは何の登録やログインも必要なく使用できる(ただし、その分、制約もある)環境としてProject Jupyterの「Try Jupyter」ページにある[Try Classic Notebook]リンクをクリックするだけで利用可能となる環境を紹介しよう。

「Try Jupyter」ページ 「Try Jupyter」ページ

[Try Classic Notebook]リンクを使ったPython環境

 「Try Jupyter」ページで[Try Classic Notebook]リンクをクリック(してしばらく)すると、次のような画面が表示され、一時的に使用可能なPython環境が構築される(この環境は実際には、MyBinder.org上で動作している)。

しばらく待つ
しばらく待つ
Jupyter Notebookの実行画面が表示される
Jupyter Notebookの実行画面が表示される

Python環境(Jupyter Notebookのノートブック)の作成


 この画面の[File]メニューにある[New Notebook]をクリックして、さらに[Python 3]という項目をクリックする。

Python 3のノートブックの作成 Python 3のノートブックの作成

 すると、新しいタブが開かれて、そこにPythonコードを入力したり実行したりできる「ノートブック」が新規に作成される。

作成されたノートブック 作成されたノートブック

 少しだけ説明をしておくと、「Jupyter」(Jupyter Notebook)は上に出てきた「Project Jupyter」によるプロダクトで、「Webブラウザ上でPythonコードを実行したり、そのコードについてメモを付けたりできる環境」といえる(計算式とそのメモを書き記した数学のノートのように、Pythonのコードとそのメモを書き記した「ノートブック」を実現するものだと考えるとよいだろう)。ちなみに[Try Classic Notebook]リンクの隣にある[Try JupyterLab]リンクをクリックすると、Jupyter Notebookの後継となるバージョンのJupyterLabが実行される(どちらを使ってもよいのだが、本連載では「Jupyter Notebook」を使うことにする)。

 本格的にPythonプログラミングを行うなら、Pythonを始め必要なものをインストールして使うことになるだろうが、Pythonプログラミングの初歩を学ぶ程度なら、Webブラウザで利用可能なJupyter NotebookやJupyterLabでも十分である。

 Jupyter Notebookの一番簡単な使い方は、「In [ ]:」というテキストの横にあるテキストボックス(これを「セル」という)にPythonのコードを入力して、上にある[Run]ボタンをクリックすることだ。これだけで、Pythonを始められるし、何かを間違えても何かが壊れることもない。安心して、Pythonの勉強を始めよう。

一番簡単なJupyter Notebookの使い方 一番簡単なJupyter Notebookの使い方

 このときには、実行ボタンの右の方にあるドロップダウンに[Code]と表示されるようにしておこう。これはセルに入力するものがPythonのコードかそのメモかを指定するものだ(デフォルトでそうなっているので、特に何もしていなければ問題はないはずだ)。

 例えば、前ページで示したコードをコピー&ペーストして、実行している様子を以下に示す。

セルに前ページで紹介したコードを入力して、実行しているところ セルに前ページで紹介したコードを入力して、実行しているところ

 このように、「Try Jupyter」ページの[Try Classic Notebook]リンクを使って、ノートブックを簡単に作成して、本連載で見ていくPythonコードを簡単に実行できる。ただし、注意点が幾つかある。

 まず、これは使い捨ての環境であり、長時間、ノートブックを操作していないと、それまでに書いていたコード(ノートブックを含んだフォルダ)がWebサーバから削除されてしまうことには注意しよう。何らかの原因でノートブックを実行する環境が終了してしまうこともある。

実行環境が終了したことを通知するダイアログ 実行環境が終了したことを通知するダイアログ

 このダイアログが表示されたときには、[Try Restarting Now]ボタンをクリックするか、[Don't Restart]ボタンをクリックしてから[Kernel]メニューの[Restart]を選択すると、実行環境の再起動ができる(後者の[Kernel]メニューを使う方法は、[Try Restarting Now]ボタンをクリックしても再起動できなかったときに試してもよい)。あるいはブラウザの再読み込みボタンをクリックしてもよいだろう。

 しかし、ノートブックを長時間放置していると、そのノートブックを格納しているフォルダがWebサーバから削除されてしまうこともある。そのときには、素直に「Try Jupyter」ページからやり直して、環境を作り直すことになる。勉強の途中に息抜きをするのも大事だが、時間には注意してほしい。

 もう1つの注意点は、この環境はPythonの最新バージョンではない点だ。

この実行環境で動いているPythonのバージョン この実行環境で動いているPythonのバージョン

 上の画像から分かる通り、「Try Jupyter」ページから起動できる実行環境のバージョンは3.6.13だ(2021年6月30日時点)。一方、2021年6月30日時点でのPythonの最新バージョンは3.9.6だ。連載の中では3.7以降で追加された新機能についても言及する。そのサンプルコードはこの環境では実行できない点には留意されたい(筆者はローカル環境に最新バージョンをインストールして、コードの動作確認をしている)。


 今回はPythonの概要と、Pythonを学習するための環境について見た。次回からは、この環境を使って、Pythonのコードに触れていこう。

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