コードを書く流れに沿って説明してきたPython言語の基礎文法と、いくつかの応用文法のポイントを箇条書きでまとめる。
ご注意:本記事は、@IT/Deep Insider編集部(デジタルアドバンテージ社)が「deepinsider.jp」というサイトから、内容を改変することなく、そのまま「@IT」へと転載したものです。このため用字用語の統一ルールなどは@ITのそれとは一致しません。あらかじめご了承ください。
本連載のサンプルコードだけを眺めたい場合は、
が便利だ。本稿と併せて活用してほしい。
本連載が用意した、
をコピー(=Google Colabのメニューバーにある[ファイル]メニューの[ドライブにコピーを保存]をクリック)して、上から順にコードを実行しながら、基礎文法を復習しよう。これが今回のチャレンジ問題だ。
以上、ディープラーニングを実践するうえで必ず必要となる「Python言語の基礎文法」について一通り説明した。確かに今回は長く、理解することや覚えることが大量にあった。特に初めてプログラミングに触れた人は、「とても全部は理解できない、覚えてられない」と、出ばなをくじかれたように感じたかもしれない。そんな人はこんなふうに考えてほしい。
車の運転は、どうやってうまくなるだろうか?
最初に、免許を取るために、自動車教習所に通う。そこで最短なら1カ月、通常は2カ月程度、学科教習と技能実習を受ける。本連載を読むことは、この自動車教習所に通うようなものだ。ここで根本的な知識やスキルの訓練を積むのだ。最後まで読んでみて「プログラミングの基礎がまだ身に付いていない」と感じられるのであれば、本稿を数回読むことで知識を頭に定着させるとより良いだろう。
次に、車の免許を取ってからは、1年間ほど初心者マークを付けて公道を走る。実地で車を運転すればするほど、車の運転がうまくなっていくだろう。それと同じように、プログラミングも実用を続けるうちに慣れて、思いどおりに使いこなせるようになる。本連載の初回でも述べたように「OJTで学んでいけばよい」のだ。
そうやってプログラミングの知識やスキルが十分に身に付くと、他のプログラミング言語を習得する場合にも、Python言語の基礎知識を応用できる場面が多いことに気付くだろう。変数、関数、クラス、オブジェクトなどの基礎概念は、多くのプログラミング言語に共通するものだからだ。これは、車を新しく買い換えて車種を変えても、少し説明を聞くだけで、新しい車が使えることに似ている。アクセルやブレーキや、各種ボタンなどが少し違ったとしても、その基本的な機能は変わらないからだ。1つのプログラミング言語の基礎をしっかりと押さえることには、そういったメリットもあるので、ぜひ本稿を基点にPython言語に習熟することを目指してほしい。より深くPython言語をマスターしていきたい場合は、次に『Python入門 - @IT』を読破することをお勧めする。
さて、次に読むべき連載「機械学習&ディープラーニング入門(データ構造編)」では、本連載稿では説明を簡略化したリスト値について、より詳細に見ていくことにする。さらに、Python言語の文法について、今回取りこぼした説明や、応用的な内容なども、少し含めているので、ぜひ本連載とセットで読み進めてほしい。
Copyright© Digital Advantage Corp. All Rights Reserved.