新規ドキュメントも新規予定も一発作成。Google .new URLを使いこなすTech TIPS

Googleカレンダーに予定の追加をしたり、Google Keepにメモを追加したりする際、Webブラウザでこれらのサービスを開くのは意外と面倒だ。そこで「.new」ドメインを活用すると、簡単にこれらのサービスの新規作成画面を呼び出せる。

» 2019年11月07日 05時00分 公開
[小林章彦デジタルアドバンテージ]

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対象:Webブラウザ


Webブラウザのアドレスバーに「cal.new」と入力 Webブラウザのアドレスバーに「cal.new」と入力
Webブラウザのアドレスバーに「cal.new」と入力すると、Googleカレンダーの新規予定入力画面が開く。

 スケジュールをGoogleカレンダーで、備忘録をGoogle Keepで管理している人も多いのではないだろうか。Googleのさまざまなサービスは、無料で利用でき、スマートフォンとPCとの連携も容易だ。Windows OS上でGoogleのサービスを利用する場合、WebブラウザでGoogleアカウントにログインした状態で、該当サービスのURLを開けばよい。

 ただ、予定をさっくりと入力したい、Googleドキュメントを新規作成したい、などといった場合、Webブラウザで該当サービスを開くのは意外と面倒だ。実はカレンダーの新規追加やGoogleドキュメントの新規ドキュメントの作成を簡単に始める方法がある。

.newドメインで起動できるGoogleサービス

 例えば、Googleカレンダーに新規予定を追加する場合、Googleアカウントでログインしている状態で、Webブラウザのアドレスバーに「cal.new」と入力すればよい。URLがリダイレクトされて、Googleカレンダーの新規予定追加画面が開く(Googleアカウントでログインしていない場合はログイン画面が開く)。

 前述の例では「cal.new」というURLがサービスへのショートカットの役割を担っている。そのため、Webブラウザは限定されず、スマートフォン上のWebブラウザでも利用可能だ。

Webブラウザのアドレスバーに「note.new」と入力 Webブラウザのアドレスバーに「note.new」と入力
Webブラウザのアドレスバーに「note.new」と入力すると、Google Keepの新規入力面が開く。Google Chrome以外のWebブラウザでも利用できる。

 .newドメインで起動できるGoogleサービスは、下表の通りである。これらのURLをWebブラウザのアドレスバーに入力することで、各サービスの新規作成画面などを直接開くことが可能だ。

URL 起動するサービス
docs.new Googleドキュメント
doc.new Googleドキュメント
documents.new Googleドキュメント
sheets.new Googleスプレッドシート
sheet.new Googleスプレッドシート
spreadsheet.new Googleスプレッドシート
slides.new Googleスライド
slide.new Googleスライド
deck.new Googleスライド
presentation.new Googleスライド
keep.new Google Keep
note.new Google Keep
forms.new Googleフォーム
form.new Googleフォーム
cal.new Googleカレンダー
meeting.new Googleカレンダー
sites.new Googleサイト
site.new Googleサイト
website.new Googleサイト
whats.new Google Registry
.newドメインで起動できるGoogleサービス

 なおスマートフォンでGoogle Keepなどのアプリがインストールされている場合でも、Webブラウザ上で該当するサービスが開くので注意してほしい(Webブラウザのサービスからアプリの起動を誘導するメッセージが表示されるものもある)。

スマートフォンのWebブラウザで「slide.new」と入力 スマートフォンのWebブラウザで「slide.new」と入力
スマートフォンでも.newドメインは利用できる。このようにサービスによっては、アプリへの誘導が行われるものもある。

.newドメインはGoogleが管理

 この機能は、URLに含まれるセカンドレベルドメイン(「.new」の左側の部分)が各サービスに割り当てられていることによって実現している。ほとんどは各URLがリダイレクトによって、該当サービスのWebページにジャンプするようになっている。

 .newドメイン(トップレベルドメイン)は、Googleがレジストリとなって管理しており、セカンドレベルドメインを各サービスに割り当てる(実際には、各サービスの該当ページにジャンプするように設定する)ことで実現しているようだ。Googleは、.newドメインの割り当てを開始しており、Googleのサービス以外でも、下表のようなサービスに対して.newドメインが割り当てられている。

URL 会社 サービス内容
api.new RunKit Node.js向けプレイグランド
canva.new Canva デザインオンラインツール
coda.new Coda.io グループエディタ
invoice.new Stripe オンライン決済
link.new Bitly 短縮URL
music.new OVO Sound 音楽レーベル
playlist.new Spotify 音楽ストリーミング
repo.new GitHub ソフトウェア開発プラットフォーム
reservation.new OpenTable レストランのネット予約
sell.new eBay インターネットオークション
story.new Medium 記事の投稿と閲覧機能
webex.new Cisco Webex Meetings(Web会議)
Google以外の.newドメインで起動できるサービス

Webブラウザのアドレスバーに「link.new」と入力 Webブラウザのアドレスバーに「link.new」と入力
Webブラウザのアドレスバーに「link.new」と入力すると、BitlyのショートURL作成画面が開く(Bitlyにログインしている場合)。このようにGoogleのサービス以外でも.newドメインを使っているところがで始めている。

 順次割り当てが行われているということで、今後、.newドメインを使ってサービスを起動する、というところが増えてくるだろう。

 なおGoogleによれば、.newドメインの登録料金は、通常のドメイン登録料金よりも若干高くなるとしている。また、審査などにより、.newドメインが使えないことや、登録(割り当て)に時間がかかることもあるという。

 .newドメインの詳細については、Googleの以下のWebページを参照してほしい。

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