6割以上が「業務ツールの導入有無が転職を検討する理由になる」 ヌーラボ調査「業務ツールって……Excelだけですか?」

ヌーラボが実施した「業務ツールと働きやすさに関する調査」によると、「勤務先の選択」と「業務ツールの活用」には関連があることが明らかになった。同社は、人材流出を防ぐことや人材を採用する上でも業務ツールは重要と指摘する。

» 2020年01月16日 08時00分 公開
[@IT]

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 ヌーラボは2020年1月15日、「業務ツールと働きやすさに関する調査」の結果を発表した。主な調査対象は、同社のプロジェクト管理ツール「Backlog」のユーザー。同調査によると、「ツールの導入有無や使い方への不満が、転職を検討する理由になる」と回答した割合は63.6%、「業務ツールの利用状況が、転職先の選択に影響する」と回答した割合は75.6%だった。

 ヌーラボが実施した調査の主な目的は、業務ツールと、労働者の働きやすさや転職先の意思決定との関係を知ること。調査結果によると「勤務先の選択」と「業務ツールの活用」には関連があり、ヌーラボでは、企業にとって情報共有系のコミュニケーションツールの導入は必須だとしている。

 まず、「業務ツールの導入有無や使い方への不満は、一般的に転職を検討する理由になると思うか」との問いに対して、「なり得る」と回答した割合は21.2%、「少しはなり得る」と回答した割合は42.4%。合計63.6%が、業務ツールの導入有無や使い方への不満が転職理由になると考えていた。「なり得ない」と回答した割合は7.2%だった。

画像 業務ツールの導入有無、使い方への不満は転職の理由になり得るか(出典:ヌーラボ

 実際に自身が転職を検討する際に、職場に導入されている業務ツールの状況が転職の意思決定に影響するかどうかを尋ねたところ、「大きく影響する」と回答した割合は29.2%、「少し影響する」と回答した割合は46.4%で、全問の回答と同じ傾向だった。

画像 職場に導入されている業務ツールは転職に影響するか(出典:ヌーラボ

 次に、現在利用している業務ツールの使い方に不満があるかどうかを尋ねたところ、「不満がある」と回答した割合は32.8%、「少し不満がある」と回答した割合は43.2%で、4分の3の人が不満を抱えていることが分かった。

結局のところ、何のツールがあればいい?

 最後に、業務に不可欠なツールの種類を聞いた。

 最も多かったのが、プロジェクト管理やビジネスチャット、Web会議、オンラインストレージといった「情報共有系ツール」で、92.0%の人が挙げた(複数回答)。次いで、Webデータベースやノンプログラミング開発などの「開発系ツール」(40.4%)、IaaS(Infrastructure as a Service)やデータ連携、リモートアクセスといった「ITインフラ系ツール」(34.4%)、経費精算や請求書作成、採用管理、労務管理などの「ERP系ツール」(19.6%)などが挙がった。

画像 必要不可欠なツールの種類(出典:ヌーラボ

 こうした調査結果を踏まえてヌーラボでは、採用候補者が転職先を決定する上で業務ツールの状況は無視できない程度に影響するとしている。さらに、業務ツールを導入し、その利用方法を社内で改善し続けることは、業務の効率や品質を高めるのに必要なだけでなく、人材流出を防ぐことや人材を採用する上でも重要だと指摘している。

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