Microsoftは2020年7月、Azureサービスのアーキテクチャ図を作成する際に利用できる公式アイコンセットの最新版を公開しました。
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Microsoftは以前から、Microsoft Download CenterでMicrosoft Azureのアイコンセットをダウンロード提供していました。最終版は2019年9月19日リリースのバージョン2.7でしたが、現在はダウンロード提供を終了し、Microsoft Download Centerでは新しいダウンロードサイト「Azureアーキテクチャアイコン」に移動したことが説明されています(画面1)。
Microsoft Docs(docs.microsoft.com)の「Azureアーキテクチャアイコン」ページには、提供するアイコンを使用してできること、できないことが簡潔に説明されており、Azureのカテゴリー別に多数なアーキテクチャ図のサンプルが示されています(画面2)。例えば、次のような利用については許可されていません。
筆者が確認したところでは、Webブラウザで日本語版のダウンロードサイトを開いた場合、「上記の利用規約に同意します」をチェックしても、「SVGアイコンのダウンロード」ボタンが有効にならないことがあるようです。その場合は、ページ右上部にある「英語で読む」スイッチで英語表示に切り替え、「Download SVG icons」ボタンをクリックしてZIPファイル(2020年8月31日時点では「Azure_Public_Service_Icons_V1.zip」)をダウンロードしてください(画面3)。
以前ダウンロード提供されていたAzureアイコンセットは、Azureを中心としたクラウドサービスのアイコンが、PNGおよびSVG形式で提供されていました(画面4)。また、「Microsoft Visio」のステンシル(.vss)やボーナスとして「Microsoft PowerPoint」ドキュメント(.pptx)形式のものも含まれていました(「Windows Containers」のアイコン集など)。
新しいAzureアイコンセットは、全てSVG(Scalable Vector Graphics)形式での提供となります。SVG形式は、拡大/縮小しても画質が損なわれない、W3C(World Wide Web Consortium)提唱のWebグラフィックス用の形式です。
現在は主要なWebブラウザで参照できますが、以前の画像ビュワーや画像編集ソフトウェアではサポートされていないことが多く、「Windowsエクスプローラー」でサムネイルを表示することもできません。そのため、SVG対応のWebデザインソフトウェアがないと、使い勝手は以前よりも劣ると感じるかもしれません。「Microsoft Word」やPowerPointはSVG形式に対応しているので、SVGファイルを取り込んで、アイコンとファイル名の対応を確認するとよいでしょう(画面5)。
岩手県花巻市在住。Microsoft MVP:Cloud and Datacenter Management(2020-2021)。SIer、IT出版社、中堅企業のシステム管理者を経て、フリーのテクニカルライターに。Microsoft製品、テクノロジーを中心に、IT雑誌、Webサイトへの記事の寄稿、ドキュメント作成、事例取材などを手掛ける。個人ブログは『山市良のえぬなんとかわーるど』。近著は『Windows版Docker&Windowsコンテナーテクノロジ入門』(日経BP社)、『ITプロフェッショナル向けWindowsトラブル解決 コマンド&テクニック集』(日経BP社)。
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