高解像度のディスプレイを使っていると、表示する文字のサイズが小さく見えにくいことはないだろうか。このような場合、ディスプレイの表示スケールを調整するのが一般的だが、文字の大きさを調整するという方法もある。その方法を紹介しよう。
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対象:Windows 10
高解像度のディスプレイを使っていると、表示する文字のサイズが小さく見えにくいことはないだろうか。Windows 10の表示スケールを変更して、画面全体を拡大するという方法もあるが、そうするとせっかくの高解像度のディスプレイであっても表示できる情報量は減ってしまう(表示スケールを変更する方法は、Tech TIPS「Windows 10でディスプレイの表示スケールの設定を変更して見やすくする」参照のこと)。
このような場合に、文字の大きさを変更するという方法もある。また、プレゼンテーションの際などに画面の一部を拡大したい場合に、画面を一時的に拡大する方法も合わせて紹介しよう。
[Windowsの設定]アプリの[簡単操作]画面を開き、[ディスプレイ]を選択する。「文字を大きくする」欄のスライダーで文字のサイズを大きくすればよい。スライダーを右方向に移動させて、[適用]ボタンをクリックすると、ウィンドウサイズはそのままに、メニューなどの表示文字が大きくなる。
ただし、アプリケーションによっては、メニューやタイトルバーなどの文字が大きくなるものの、アプリケーション内に表示されている文字のサイズが変わらないものもあるので注意したい。例えば、[コントロールパネル]の[システム]などのように、メニューなどの文字は大きくなるものの、「コンピューターの基本的な情報の表示」欄などの文字は変わらない。このような場合は、後述する「拡大鏡」機能を使って一時的に画面を拡大して読むという手もある。
また、文字を大きくし過ぎると、ダイアログ内の文字が折り返したり、ウィンドウサイズを大きくしないと読みにくかったりする場合もあるので、よく利用するアプリケーションのダイアログなどを開いた状態で文字サイズを調整するとよい。
[簡単操作]画面の[ディスプレイ]にある「全体を大きくする」欄の「メインディスプレイのアプリとテキストのサイズを変更する」のプルダウンリストでも表示文字は大きくできる。だが、この場合は、ウィンドウサイズも同じ比率で大きくなるため、画面に表示できる情報量が減ってしまう(この設定は、ディスプレイの表示スケールを変更するのと同じ)。
表示スケールの比率を少し抑え気味(4Kディスプレイの場合、300%が推奨だが、175%程度にする)にして、文字を120%程度にするなどすれば、画面に表示できる情報量と文字のサイズのバランスがとれるだろう。
また、表示スケールは25%刻みだが、文字の大きさは1%刻みで調整可能なので、両方を上手に使うことで見やすい文字の大きさに調整できるはずだ。このあたりは、ディスプレイの大きさや解像度、視力や個人の好みなどによって異なってくると思うので、表示スケールと文字の大きさの組み合わせをいろいろと試すとよいだろう。
特定のダイアログの文字が小さく見にくかったり、プレゼンテーションの際に画面の一部を拡大したかったりする場合もあるだろう。このような場合は、Windows 10の「拡大鏡」機能を使うとよい。
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